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投稿者:鈴木秀明
私が6才頃、母が口ざすんでいた歌を聞いているうちに気に入ってしまい 自らもハモるようになりました。 この歌が琵琶湖就航歌です。        1.         われは湖(うみ)の子 さすらいの           旅にしあれば しみじみと         昇る狭霧(さぎり)や さざなみの            志賀の都よ いざさらば         2.               松は緑に 砂白き              雄松が里の 乙女子は               赤い椿の 森陰に             はかない恋に 泣くとかや         3.               波のまにまに 漂えば             赤い泊火(とまりび) 懐かしみ                行方定めぬ 波枕               今日は今津か 長浜か         4.               瑠璃の花園 珊瑚の宮               古い伝えの 竹生島               仏の御手に 抱かれて               眠れ乙女子 やすらけく         5.              矢の根は深く 埋(うず)もれて                夏草しげき 堀のあと                古城にひとり 佇めば                比良も伊吹も 夢のごと         6.                  西国十番 長命寺                汚れの現世(うつしよ) 遠く去りて              黄金(こがね)の波に いざ漕がん                  語れ我が友 熱き心 母は、当時旧制静岡中学(現材の県立静岡高校)に通っていた兄が歌っていたのを覚え 私に覚えさせようとして歌っていたようです。 この歌の作詞者は、小口太郎さんです。 彼は、旧制第三高等学校(現材の京都大学)の学生だった頃、級友たちと琵琶湖をボートで周遊する際の 合唱曲として、吉田千秋さんの「ひつじぐさ」の曲に合わせて作詞したと言われております。 小口太郎さんは、三高から東大・物理学科に進学し、在学中に電信電話に関する発明をし、日本を始め 諸外国に特許申請をし許可を得ており、吉田千秋さんは 歴史地理学者吉田東伍の次男ですが詳細不明。 この二人はお互いを知らないまま、それぞれ26歳と24歳で死去されました。 下の画像は、琵琶湖で2番目に大きい竹生島です。 人は住んでおりませんが、売店や神社などがあります。    加藤登喜子さんによる琵琶湖就航歌:https://youtu.be/H6_Sq__xK4U
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