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投稿者:イングリッド・シーグフリード
皆さん。我が運動を支持する皆さん。 皆さん。我が運動を遠くから見守る皆さん。 皆さん。我が運動を唾棄すべきものとする皆さん。 一度で良いのです。 私の話を、聞いて下さい。 ……皆さん。 世界は今、どのような時代を迎えつつあるでしょうか? 私が思うに、今の時代とは『大洪水の時代』であります。 かつて繁栄した国家。栄華を極めた国家が没落し、津波が、大いなる時代の奔流が全てを押し流そうとする時代であります。 その時代において我が国は、その泥の川の中にあって浮かぶ、ノアの方舟でありました。 かつての賢人達が、数多の波の奔流を乗り越え、やがて方舟はアララトの山へと辿り着きました。 それこそが我が国。スカンジナビア。北欧の大国であります。 今我々はようやく、大洪水の先に一つの光明を見出したのであります。 もはや、我々が送り出した鳩は帰ってきません。オリーブの葉は既に我々が目にしているのです。 その上で、断言致します。 我々は、現与党の政策を支持する。 大洪水の時代に終止符を打ち、神の恩寵のもと空に虹をかけるのが、この方舟に乗った我々の義務なのであります! 我々が望んだスカンジナビア。 我々が望んだ気高くも遠き理想。 これらは今ようやく、八割方成り立とうとしているのです。 残りの二割。 残りの二割を、我々の手によって掴み取らなければならないのです!! 我々はただ、スカンジナビアの市民であるというだけで、世界からの尊敬を得るようになるのです! そのために今与党は戦っています。 それは例えば旧時代へ針を戻そうとする自称貴族たち。 それは例えば大洪水に身を浸そうとするシンパたち。 それは例えば……スカンジナビアという枠組みを破壊しようとする政治家たちと、現与党は戦っています。 その上で、再度、繰り返し、我々は主張するのです。 現与党を支持する、と!! 我々は戦う。 ウプサラで弁舌をもって。 ストックホルムの議会において。 エーレスンド海峡において。 我々は戦うのです! 断固たる決意と、日々強まっていく自信と共に、我々は戦う!!! 海で、空で、陸で。 欧州で、北海で、中東で、我々は戦う!! 我々は誇りをもたなければならない!! 誇りなき平和など、断じて許してはならない!! 汚れた自由。血に塗れた平和。没落する栄華。 我々はそんな未来を望んじゃいない!! 我々が望むのは! 我々が胸を張って、戦い続けたという事実そのものであります! 我々はアララト山から世界を睥睨(へいげい)し、そして降りていかねばならぬ!! その先に待つ困難、苦労、血、汗、涙。 それを知りながら尚、我々は前に進み続けなければならない!!! スカンジナビアに勝利を! ウプサラに希望と維新の嵐を!
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