投稿者:イングリッド・シーグフリード
物分りがいいのね。まるで犬みたい。
……実のところを言えば、私は迷っているところがある。
例えばあのラインフェルト・シーグフリードは現実的目線から連立を構築した。
そして破れた。
有権者は狂気の担い手。暴走のためのスイッチ。ある意味では『永久の野党』とも言えるような立ち位置を求めていたのかもしれない。
そんなのごめんよ。
私達右派。北欧民族派閥は最初から最後まで与党になることを求め続けた。
野党として意見をしよう、なんて殊勝な言い回しは出来ないわ。
野党と言われれば「与党」と。
反戦と言われれば「戦争」と。
スウェーデンと言われれば「スカンジナビア」を。
そして……「スカンジナビア」と言われれば「大バルト」を、私達は望む。望み続けるつもりなの。
もはや、全権委任を求める時勢でもないわけで、そういう意味では私達は丸くなったもんだわ……ええ、全く。
どう、あなたが引くというのなら、スカンジナビアと大バルトの線まで引いてみない?
歓迎するわよ?