投稿者:ウプサラ市長 ウラディミル・ウリヤノフ
無頼な生き方をして、目の前の人間を全員殴り倒せば、
貧乏の憂さを晴らせて、飢え死にした両親の仇も取れると思っていた。
そんな私の考え方を変えたのが、アウグスト・ヤーネフェルトだ。
お前もあの男のことは覚えているか?
右翼団体の代表でありながら、我が終身の友。
酒席で偶然意気投合して、正体を聞いてみればなんと右翼の大将だというのに、
あまりに底抜けの笑顔に、この私がブン殴ることも思いつかなかった。
それどころか、この私の生き方を聞いて、
「なぜその力で人を救わないのか」、あの男はそう言った。
「剣を交わすなら言葉をもってやれ」と、「力は人を護るのに使えるのに、勿体ない」と。
誰もが道を避ける「左翼の輝ける鉄の腕」相手にそれを言うんだ。
呆れたよ、私は。