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投稿者:さかたに
以前作った作品に手を加えてマトリックスの実験をしてみました。 写真のトーンゾイレ、8本のフルレンジは2本ずつパラ、シリ接続で 総合4Ωになっています。上の2本のシリアル接続は解除して、1本は 結線なしとします。最上の1本は左は-R、右は-Lの逆相接続。下6本 は本来の正相接続。アンプは2台使うので結線は単純。 これでマトリックスの感覚は出るか? ちゃんと出てます。逆相組の 至適ボリュームはあまり絞らなくてよかった(意外にも)。試聴位置は スピーカーの正中線上でスピーカーのラインの直前でサラウンド感が マックス。面白いけども音の純度は少し落ちる。高音域は少し減衰する。 長く聴いているとムズムズしてくる。 考えてみると長岡さんがマトリックスを開発したのはアナログ・レコードの 時代であった。レコードのチャンネル間のセパレーションは28dBどまり。 昔のアナログ・ステレオを今の耳で聴くとかなりモノーラルっぽい。長岡氏は 条件的に限られたソースで、出来る限り生音に近い臨場感を出そうとして 苦闘したのではないか。途中からマトリックス機を発表しなくなったのもその あたりに原因があるのだと思える。 今は、普通に5.1チャンネル以上の音源が利用できるので私はサラウンドの 方を充実させていきたい。
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