投稿者:きよもり
こんにちは、
推理作家、松本清張さんの短編小説『礼遇の資格』(一九七二年)には少々変なものが凶器として使われる。フランスパンである▼「フランスパンが脳天を一
撃しただけでアメリカ青年は眼(め)をまわし、つづく二撃、三撃によって床に伸びた」。パンは古く、犯人は剣道二段という設定。清張さんのこと、
丹念に調べた上でのことだろうが、パンで人を気絶させるのはなかなか難しい気もする▼ひょっとして清張さんは当時、その人のパンを食べていなかったかもしれぬ。
その人とは先日七十六歳で亡くなった「パンの神様」、フィリップ・ビゴさんである。
画像は百名山です。