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投稿者:クレイジー・ユンカース
 こんばんは、クレイジー・ユンカースです。月半ばです。今年もよろしくお願い申し上げます。昨年製作したJu89のカレンダーは大阪のホビーランドさんと御徒町の西山洋書さんで実戦配備になっています。左と真ん中の写真がその一部です。V1とV2の編隊飛行というまさに夢の光景。後退角を持った広大な主翼は迫力満点です。  そして右が今年作るJu90輸送機です。キットはドイツ・Luedemann。私はJu90はもうひとつ、同じLuedemannのJu90V3 「Bayern」(バイエルン)ルフトハンザ旅客機も持っていますが、まず作るのは写真の軍用型です。出来れば今年両方作りたいのですが昨年ドル二エDo19も作ろうとして果たさなかったようにかなりしんどそうです。この両キットを海外オークションサイトe-Bayで購入したのは20年近く前の2005年11月。それから2006年と2009年の中の計4ヶ月間、断続的に写真の軍用型を製作しましたが中断。理由は覚えていませんが現状から見るとキャノピーのヒートプレスで挫折したのかもしれません。  しかしこのように並べて見ると89と90は主翼は同じですがエンジンは異なり、垂直尾翼は少し異なって、新たな胴体は輸送機らしく太く逞しくなっていることが分かります。そしてこの90の機体ライン、いいですねえ、胸キュンのうっとりです。キットの方も胴体ラインのメリハリがまさに生唾ものです。  ただ、この機体、J4+KHは何者なのか?が分かりませんでした。キットのインストには非常に大雑把なことしか書いてありません。そこで調べて見ると、Ju89はたったの2機でしたが、Ju90は14機前後が作られています。まず試作機であるV1〜4の4機。このV1がJu89V3の改造です。そしてその後に量産型のZ-2とZ-3型が10機続きます。しかしここからがややこしくなります。この量産型10機の内の初めから7機目までは試作機を兼ねていてV〜の呼称を持ち、更にその7機の中の4機はJu290V1〜3及びJu390V1に改造されたというのですから複雑極まりません。  さて、ではこのJ4+KHはどの90なのか?答えはZ-2型で量産型の9機目の機体であり、従って試作機を兼ねるというややこしい機体ではなく290や390にもなっていません。初飛行は1940年の3月で、初めにルフトハンザで旅客機「Thüringen」(チューリンゲン)となり、やがてドイツ空軍「BJ+OV」を経て290輸送隊の「J4+KH」となって1944年の8月に恐らく敵襲により破壊されています。今年はまずこの機体を作ります。恐らくまたもや悪戦苦闘。Ju90劇場の始まりです。
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