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投稿者:浩泉丸
中国のコレクターさんからの投稿の転載です。 密鋳の寛永は黄銅色の側面は粗い縦やすりだそうです。この銅色は明和期そのものに近い発色で見落としてしまいそうな雰囲気。江刺系なんでしょうけど江刺とも違う。あまり見かけない品ですね。 ただ・・・良い品と思いたいのですが、次の品(天保通寶)と並んでしまうと躊躇しちゃうかも。そもそも明和期と同じ色の密鋳銭を鋳造するのは江戸期ではかなり難しいのです。もちろん、そういった密鋳の品がないわけではありませんが・・・。大きさを知りたいのと、側面画像が見たいです。 ※側面画像と画像と計測値を早速いただきましたが・・・九分九厘明和期銭です。表面は加工されているかもしれません。なお、当初私が読み間違えて、斜めやすり・・・と書いてしまいましたが、粗めの縦目やすりと記述してありましたので記事訂正しました。 天保通寶は細郭手の削字の不知銭ではないかとのこと。長径47.60mm、銭文径40.50mm、無極印だそうです。 正直に言いいますと私は気に入らないです。 まず、小さ過ぎること。もちろんこれより小さな不知銭はたくさんありますから確実な理由にならないのですけど・・・無極印も気になる。不知銭は目立ってはいけない存在ですから、この2点がそろうのはかなりタブー。 銅質も硬そうですし、鋳肌も郭内の仕上げもねえ。鋳写しで銭径が縮小したものを刔輪して細縁にする・・・う~ん、私の中に赤信号がたくさんともってしまいました。贋作者の参考になるので理由は書きません。現品を直接見たわけではないものの、こいつは新しい作品に見えるのです。ごめんなさい。 皆さんも自分なりに理由をよく考えてくださいね。 ※残念な結果です。画像だけなので絶対ダメな品とは断定しませんが、私的には90%以上だめだと思います。こういったものに出会うことで目は鍛えられます。密鋳銭に関してはどうしてこんなものができたたのだろうと考えながら製作や銅質を観察すると矛盾点が分かるようになります。
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