投稿者:とら
先日、某老舗入札誌で張点保を落札しましたが、届いた品を検品し余りの状態の悪さに愕然としました。
収集誌のように丁寧にランク付けしておらず、大体美品となっています。
余り状態が悪いと、贋物にいたずらしたものかと疑念も沸いてしまいます。
火中品で一目見て美品ではないので、それを理由に返品も考えました。
ただ、火中品でなければかなり立派な品に見えます。
返品する前に、某大家の意見でも伺ってみようかと思いましたが、都合が合いません。
私自体、真正品を手に取ったことは1度しかありませんし、その時は見る目も追いついておらず、記憶も不確かです。
そのうちに日時も流れ、腹をくくって持つことにしました。
真正品であった場合、数のある品でないので、二度と出会えない可能性もあります。
後日得た情報によると、T氏邸は、大東亜戦争の空襲で焼け、その時火が入り、戦後、O氏など大家の蔵品だったが、他にきれいな品があったので、別の大家に渡ったとの事です。
来歴なども知ることができ、残してよかったと感じました。
火が入っていなかったら大きくて立派な品だったのに残念です。
まあ、火中品でなかったら出てこなかったはずです。
サイズは、長径49.65mm、短径33.43mm、銭文径41.5mm、量目27.34g。