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投稿者:grove
 午後は船に戻って、昼食を摂り、アスワンに向けて出港。コムオンボで途中下船して、歩いて5分の場所にあるプトレマイオス朝時代に建てられたコムオンボ神殿を見学しました。ホルス神とワニの神様であるソベク神のために、通路が2本あり二重構造になっています。医療道具を描いたレリーフもあり、ナイロメーターといって、ナイル川の水位を階段ではかる井戸もありました。ワニのミイラの博物館が併設されていて、写真撮影代50ポンドをはらって入場。20体位あるワニのミイラにも驚きましたが、3日後に見学したカイロ博物館には6mのワニのミイラがあり、もっとびっくりしました。  夕食は、多少は内容を変化させてくれていますが、あまりかわり映えのしないビュッフェで摂り、夜はガラベイヤパーティーとヌビアンショー。アラブの民族衣装ガラベイヤは売店で売っていて、私も他の人につられてムームーみたいな紺色の衣装とキラキラがついたスカーフを17ポンドにまけさせて購入。女性はほとんどの方がコスプレしていて、ガイドのサムさんに先導されて、フォークダンスみたいな踊りをみんなで楽しみました。ヌビアンショーはヌビア人の踊りで、ヌビア人はアラブ人が多いエジプトで色黒なので目立ちますが、独自の言葉があってサムさんは何をしゃべっているのかわからないといっていました。  5日目は、アスワンからOPのイシス神殿観光とファルーカ(帆船)体験がありました。 ファラエ島はオシリス神の島で、オシリスの妹にして妻でもあるイシス神がホルス神を生んだ島とのことですが、アスワンハイダムの建設に伴い、水没する運命にあったところを、アギルキア島に移転され、以前の遺跡の場所には痕跡が見えていました。10人ずつに分かれてボートに乗って島に上陸し、見学しました。現存する遺跡は、古代エジプト末期王朝から、プトレマイオス朝、ローマ時代にかけてのものです。赤ちゃんのホルス神に乳を飲ませるイシス神と大きくなった子供のホルス神に乳をのませるレリーフがありました。ホルス神ってハヤブサの顔をしていますが、これは人間の顔でした。ホルスの妻が雌牛の角と耳をつけたハトホル神で、ハトホル神殿もありました。  ファルーカは意外と大きく、20人全員が1艘の船に乗り込み、一枚の帆をひろげて少しだけ川の中を移動。乗組員は3名いて1名は土産物の首飾りや石細工を売る人でした。そして、商売が済んだらヌビアの人が踊りだし、ひっぱられて皆で一緒に踊りました。アガサクリスティーのナイル殺人事件の舞台になったホテルがすぐ近くに見えました。  アスワンハイダムは、ソ連の協力で1970年に完成して、人造湖のナセル湖は全長500kmで琵琶湖の約8倍。ソ連のために蓮の花をかたどった大きな記念塔が建てられていました。
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