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投稿者:坂本彰
ミヤマナミキ Scutellaria shikokiana Makino 山地の林内や林縁、さらには林道沿いの草地にも見られる小型の多年草。 牧野博士は「殊に深山に多し」とし、そのため、ミヤマを冠したものと思われますが、私の印象では特に山深いところに多いということはないように思います。 牧野博士は1889年(明治22年)1月発行のB.M.T 植物学雑誌第3巻第23号4ページの日本植物報知第2で、黒滝山(現在の仁淀川町・津野町境)で採集された標本を基にミヤマナミキ(新称) Scutellaria sp.として発表しています。 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jplantres1887/3/23/3_23_1/_pdf/-char/ja その後、1892年(明治25年)2月発行の植物学雑誌第6巻第60号54ページNotes on Japanese Plants, XV.で、Scutellaria shikokiana Makinoとして新種の記載をしました。 この記載には、先に引用した黒滝山の標本に加え、博士自身が横倉山、名野川で採集した標本を引用しています。 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jplantres1887/6/60/6_60_45/_pdf/-char/ja 写真1は香美市香北町の林道沿いで、写真2は土佐町の三辻山で撮影したものです。
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