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投稿者:松本@GPF
#85でお伝えした「手元にある文献」もCFFC掲示板の一連の投稿から発見しました。 ー――――――――――――――――――――――――――――――――――― 1翅プロペラの設計方法 投稿者:松本@GPFメール 投稿日:2012年 9月 3日(月)20時17分18秒 NFFS Symposium 1971にW. Hewitt Phillips: Design Considerations for one bladed propellersなる5ページの記事があり、1翅プロペラのバランスの取り方の考え方と具体的な設計法が記述してあります。 ポイントは単なる回転体としてのプロペラのバランスの外に、プロペラに発生する空気力についてもバランスウェイトの位置を工夫してバランスを取ると言う事です。 具体的には(私の理解の範囲では)、 1.上の図(Figure 1)の左側の側面図で推力Tがプロペラブレードを左に曲げようとするモーメントT*rtをバランスウェイトへの遠心力Prがアームを同じく左に曲げようとするモーメントPr*x2で相殺する。このためには図の様にバランスウェイトを後退させる必要があります。 2.右側の背面図で推力の回転方向成分Sの作るモーメントS*rsをバランスウェイトの回転方向の遠心力成分Psの作るモーメントPs*r2でバランスさせる。このためにはバランスアームを図の様に回転面内で後退させる必要があります。 (Figure 5ではSide ViewとRear Viewが入れ違っています) この考え方から導かれた設計法で行った設計例が下の図(Figure 6)です。バランスウェイトがかなり後退しているのが特徴的です。 なお、このバランスウェイトの配置は梶原さんから前に聞いたフランス語文献の記述とも一致します。 この記事のPDFファイルを希望の方メール下さい。
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