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投稿者:トム・フーパー
[YouTube:RTfESNVoGdI:R] リリーのすべて(原題: The Danish Girl 英・米・独合作) 2015年 全世界興行収入ランキング90位 1926年デンマーク。風景画家のアイナー・ヴェイナーは、同じく画家の妻ゲルダ(アリシア・ヴィキャンデル)に女性モデルの代役を依頼される。その際に、自身の内面にある女性の存在を感じ取る。それ以来リリーという女性として生活していく比率が増していくアイナーは、心と体の不一致に悩むことに。当初はそんな夫の様子に困惑するゲルダだったが、次第に理解を深め… 世界で初めて性別適合手術を受けたアイナーを描いた映画。 監督 トム・フーパー 脚本 ルシンダ・コクソン 音楽 アレクサンドル・デスプラ 主演 エディ・レッドメイン(リリー) 原作 デヴィッド・エバーショフ 『世界で初めて女性に変身した男と、その妻の愛の物語』 上映時間 119分 登場人物 アイナー・ヴェイナー / リリー・エルベ : 風景画家。 ゲルダ・ヴェイナ : アイナーの妻で肖像画家。 ハンス・アクスギル : アイナーの幼なじみ。 ヘンリク・サンダール : 芸術家舞踏会でアイナーが出会った男性。 【起】 舞台は1926年のコペンハーゲン。コペンハーゲンではアイナー・ヴェイナーという風景画家が活動していた。彼の絵は民衆に受け入れられ、彼は画家として安定した生活を送っていたのだった。アイナーの妻、ゲルダもまた画家として活動していた。彼女の専門は風景画ではなく肖像画。二人は非常に仲の良い夫婦だったが、なかなか子供を授かることができなかった。 その頃、ゲルダは新たな肖像画に取りかかろうとしていたが、絵のモデルを務めるはずだった人物にキャンセルされてしまう。困ったゲルダは、何とアイナーをその人物の代わりにしようと考えたのだ。ゲルダの頼みを断れず、アイナーはタイツを着用しポーズをとる。するとアイナーは、何処か言いようもない感覚に陥るのだった。 そして、ある日ゲルダが舞踏会に誘われた。ゲルダは何とアイナーに、女装して一緒に行こうと提案するのだった。そしてアイナーはリリー・エルベと名を変えアイナーの従兄弟として舞踏会に赴くのだった。 【承】 女装した”リリー・エルベ”は美しく、サンダールという男が彼女に声をかけて来た。そして何と、サンダールはリリーに口づけを落とすのだった。咄嗟のことに混乱するリリーだったが、たまたまその場面をゲルダに見られてしまうのだった。彼女と喧嘩になってしまうアイナーだったが、それからというものどうしても女装をやめられなくなってしまう。 アイナーはリリーとしてサンダールの家に通うようになる。しかしある日、とうとうサンダールに正体がバレそうになったアイナーは慌てて自宅へと逃げ帰るのであった。アイナーはゲルダに全てを打ち明ける。女装がやめられないこと、サンダールと会っていること、その前には他の男性とも密会していたこと。 ゲルダは、そんなアイナーを病院へと連れていく。アイナーは病院で様々な検査を受け、そしてある日、とうとう彼の診断結果が郵便で届くのであった。そしてその診断書には、アイナーが性的倒錯状態にあると記されていた。 【転】 ちょうどその頃、リリーとなったアイナーを描いたゲルダの肖像画は高く評価され、パリで個展を開かないかという大きな仕事の話が舞い込んでくる。ゲルダはアイナーを連れてパリへと旅立つが、アイナーは最早リリーから戻れなくなっていた。 そして、ゲルダはハンスという男と再会する。ハンスはアイナーの幼なじみであり、ゲルダに密かに想いを寄せている男性だった。ゲルダを誘うハンスだったが、ゲルダは自分はアイナーの妻であると彼の誘いを断る。しかし、既にこの世からアイナーは消え去り、完全なリリーという新しい存在に生まれ変わってしまった。 ゲルダが「夫と話したい」と伝えても、リリーは「もう戻れない」と断るばかり。そんな現状に耐えきれず、ゲルダは思わずハンスの元に走り去ってしまうのだった。しかし、アイナーにはまだゲルダを愛する気持ちが残っていた。そしてアイナーは、愛するゲルダのため、なんとか解決策を見つけようともがくのだった。 【結】 それから、リリーは様々な医者を巡っていく。そしてようやく最後に辿り着いた医師に、性転換手術を提案されるのだった。しかし、性転換手術を受け本格的に女性になるということは、ゲルダとの別れを意味する。ゲルダは自分のスカーフをリリーに渡し、2人はそれぞれの道を歩みだすのだった。 そしてリリーは性転換手術を受ける。見事手術に成功したリリーは、デパートガールとして第二の人生を歩みだす。しかしリリーとして過ごすうちに、リリーはより女性らしくなりたいという願望を捨てきれなくなる。しかし、この当時の性転換手術は決して安全なものとは言えなかった。1回目の手術はともかく、2回目となるとかなりの危険が伴うのである。 しかし、リリーは女性になるため手術を受ける決意をする。そして手術が終わった時、リリーは衰弱しきっていた。ハンスとゲルダがそんなリリーを見守るが、リリーは命を落としてしまうのだった。デルタとアイナーが別れた際に交わしたスカーフが、静かに空を舞っていくのだった。 The End _MIHOシネマ 第88回アカデミー賞 助演女優賞受賞
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