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投稿者:メアリー・ハロン
[YouTube:tweozK9EW6E:R] アメリカン・サイコ(原題: American Psycho 米国) 2000年 全世界年間興行収入ランキング86位 80年代、好景気に沸くニューヨーク。ウォール街にある証券会社のエリートとして誰もが羨む贅沢な生活を送るパトリック・ベイトマン。高級フラットに住んでデザイナーズ・スーツに身を包み、完璧な体型を維持するハンサムなヤッピー。社会的な成功をすべて手に入れたかに見えた彼だったが、物質では満たされない心の乾きを感じるようになっていた…… 監督 メアリー・ハロン 代表作 『ベティ・ペイジ』『チャーリー・セズ マンソンの女たち』 脚本 メアリー・ハロン、グィネヴィア・ターナー 音楽 ジョン・ケイル 代表作 『バスキア』 *英国ミュージシャン。 主演 クリスチャン・ベール(パトリック) 代表作 『プレステージ』『3時10分、決断のとき』『ザ・ファイター』『アメリカン・ハッスル』 原作 ブレット・イーストン・エリス 『アメリカン・サイコ』 上映時間 102分 登場人物 パトリック・ベイトマン: 証券会社のエリート。 ポール・アレン: パトリックの同僚。(ジャレッド・レト) 代表作 『ファイト・クラブ』『ダラス・バイヤーズクラブ』『ブレードランナー 2049』 ドナルド・キンボール: 探偵。(ウィレム・デフォー) 代表作 『最後の誘惑』『ワイルド・アット・ハート』『スパイダーマン』 イヴリン・ウィリアムズ: パトリックの婚約者。(リース・ウィザースプーン) 代表作 『メラニーは行く!』『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』 コートニー・ローリンソン: パトリックの愛人。(サマンサ・マシス) 代表作 『ブロークン・アロー』『ネスト』 ハロルド・カーンズ: 弁護士。(スティーブン・ボガート) 代表作 『』 【起】 1980年代のアメリカ、ニューヨーク。当時、パトリック・ベイトマンという男性が華々しい生活を送っていた。彼はまだ若干27歳という年齢でありながら、既にエグゼクティブとして大成功を収め、エリート街道まっしぐらな超一流の生活を送っていた。 彼は幸運なことに生まれながらにして裕福な一家に生を受け、ここまで特に何の挫折もなく、この地位まで上り詰めたのである。そんな彼は自身に絶大なる自信を抱いており、自分の周りを常に最高級品の物ばかりで固めていた。 身に付ける物は常に最高級のブランド物、恋人も10人中10人が振り返るような美人。さらに愛人も囲っている、という夢に描いたような生活ぶりを過ごしていたベイトマン。しかし、一見完璧な生活を送っているベイトマンだったが、彼の心は常にどうしようもない虚しさに襲われていた。仕事にやりがいはあったものの、彼の心は常により強い刺激を求めていた。実は、ベイトマンは紛れもないサイコパスだったのだ。 【承】 ベイトマンはその穏やかな表情の裏で、常に抑えようのない殺人衝動を抱えていた。彼は、自分が気に入らない人間を、脳裏で何度となく殺してきたのだった。そんな彼の専らの妄想殺人の対象は、自分のライバルでもある、ポール・アレンだった。 ポールはベイトマンをも凌ぎうる優秀な人材だったのだ。しかし、ベイトマンは自分が一番でなければ気が済まない、プライドの塊のような男である。ポールは時にベイトマンよりも一流の物を身につけており、それはベイトマンにとって耐えがたいことだった。ベイトマンにとって、ポールは邪魔者以外の何者でもなかったのだ。ベイトマンは、幾度も信じ難いほど残虐な方法でポールを脳内で殺してきた。 しかし、ある日ベイトマンにとって人生の転機となる出来事が起こる。プライベートや仕事でフラストレーションを感じることが多くなってきたベイトマンは、今まで脳内になんとか留めていた殺人衝動を抑えきれなくなってきたのである。 【転】 ベイトマンの心は、徐々に闇に堕ちていく。そして、ベイトマンはある日、街で一人の娼婦を買うのだった。自宅に娼婦を招いたベイトマン。普段の自分の生活とは全く違う、ベイトマンの華やかな自宅に目を輝かせる娼婦。しかし、ベイトマンは彼女と性的関係を持つために彼女を自宅に招いたわけではなかった。彼は、今まで脳内に描いてきた自分の理想の殺人を決行するために、彼女をターゲットに定めたのだ。そして、信じられないほど残虐な方法で、娼婦は殺されてしまったのだった。 今まで一度として満たされることのなかったベイトマンの心だったが、娼婦を殺したことによって初めて満たされたのだった。しかし、それも殺人を犯した直後だけだった。また暫くすると、ベイトマンはどうしようもない空虚感に襲われるようになってしまう。今までであれば心の中で抑制していたその感情。しかし、一度タガが外れてしまったベイトマンの殺人衝動は、抑制不能になっていた。 【結】 それからというもの、ベイトマンは次々と殺人を重ねてしまう。その度に言いようのない恍惚感を感じていたベイトマン。しかし、そんなベイトマンも、次第に自分の中に潜む抑えられない狂気を恐れるようになる。そして、もう誰かを殺さなくて済むように、と自ら警察に出頭するのだった。 ベイトマンは自らの犯行を弁護士に全て打ち明ける。しかし、面倒ごとに巻き込まれたくない弁護士は、優秀なベイトマンがそんなことをするはずない、とベイトマンの言うことを全く信じてくれないのだった。通常ではあり得ないことであるが、ベイトマンの周りには、他者に興味がない自分本位の人間しかいなかった。それゆえに、誰もベイトマンの犯罪に気がつかないのだ。 それは、自らを止めて欲しいと願うベイトマンにとって何よりもの苦痛だった。結局最後までベイトマンは逮捕されることなく、自らの狂気と、その狂気を恐れる理性との間で悩み苦しみ続けることになるのだった。 The End _MIHOシネマ みんなの評価 3.55/5.0 最高 (^0^) サイコパスを最高のエンタメに仕上げた傑作。 分からないとか言ってる人は自分の無教養さや浅はかさを恥じたほうがいい。 最低 ( ` 3´) 意味不明。ワースト10に入ります。
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