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投稿者:鋭利庵
ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は以前のファッブル宇宙望遠鏡とは違い 赤外線に特化しているとどこかで見た気がします。 400nm〜600nmあたりの波長が可視光であり、それよりも短いのは紫外線で 長いほうが赤外線というのはご存知のとおりです。 赤外線特化ということは可視光ではないため、肉眼で捉えることはできず 記録できても「見る」ことはできないRAWデータみたいなものです。 従来のフィルムによるモノクロ赤外線写真はフィルターを経由し透過した 赤外線を乳剤の銀粒子に定着させることで、極端に言えばデジタルと同じ 0と1、銀粒子の有無に置き換えることで可視化していることになります。 これをカラー化しようとしても可視光域の外側にあるため「色」としては 認識できないので、それこそ0と1、データの有無にしかなりません。 そこで波長をシフトして「色」として表現することになります。 いわばかつてのCD-4規格の4chレコードを逆に操作するようなものですね。 2chステレオは左右の音を可聴帯域内で別に記録し再生します。CD-4では これに後方の2chを加えますが、この成分は変調して可聴帯域よりも高い 超音波領域にシフトして記録し、再生時にはデコードして可聴帯域に戻し 聞こえるようにすることで2chとの互換性を維持する方式でした。 詳細は覚えていませんが、ほかにSQやRMという方式もありました。 見えないものを見えるようにするという意味では私が実験している三台の 同時レリーズによる紫外線、可視光、赤外線を重ねたり立体視を応用して ひとつの映像として捉えようとするのも赤外線や電波を可視化する天文的 画像処理に通じるものがあるかもしれません。 天体画像はもともと肉眼では捉えられない波長を引き出し可視化しますが 私は肉眼で見えているものが隠すようにこっそり反射している波長領域を つまみ上げて乗せるというのが違いかもしれません。 晴天で紫外線量も充分、お肌にはよろしくないですが実験には好適です。 仕事の隙間で何カットか撮ってみたりしましたが画面内の基準点を見つけ 一致させるのが難しいです。波長が違いモニタやEVFでの見え方が大きく 異なるので、よほど目立つものでないと見失ったり見間違えます。 いままで三分割の方眼表示でしたが、グリッドに対角線まで加えたほうが 間違いを減らせそうです。    後付のエフェクトよりも素の表現力に期待したい  鋭利庵でした
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