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投稿者:清盛 (からchikoさんへ)
おはようございます。 財務大臣が書いた演説の原稿が改ざんされ、読み上げる直前にすり替えられる。犯人は省の幹部だった。どこかで聞いたような話に思えるが、 小説の中のエピソードだ。書いたのは、三島由紀夫。東大法学部を出てから一時期、大蔵省に勤めている。その当時の経験を基にしたと思わ れる短編『大臣』で、文書をめぐる官僚と大臣の争いを描いた ▼財務大臣は親しかった芸妓(げいぎ)の名前を就任演説の原稿にしのばせる。官僚をひそかにからかうためだったが、一枚上の官僚たちは <何とでも言訳はつくでせう>と、勝手に書き換えた。そんな筋書きで、都合に応じて文書を軽く扱う人々を描いている。 今日の画像のタイトル 野鳥
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