投稿者:山本恵昭
今年の登り初めは、比良山系釈迦岳。
でも、それより本命は、前夜と後夜。
冬の琵琶湖、夜にワカサギが産卵のために波打ち際まで来るらしい。それをタモ網で、バシャリと簡単に掬うことが出来るとのこと。
3連休で信州にと考えていたけど、のっぴきならない用事で、フリーなのは8日のみ。
One day two night、7日深夜発で琵琶湖へGO!
夜1時過ぎ、西岸和邇浜に到着。長靴を履いて、網を手に暗闇の砂浜へ。ヘッドランプで波打ち際を照らすが、魚影を全く見つけられない。
5時頃まで、ひたすら砂浜を歩きまわり、収穫は0。意気消沈。どっと疲れが出る。
投網の人は、そこそこ獲れている。今日は岸辺に寄っていないとのこと。見かねて30尾ほど分けてくださった。キラキラとした魚体が美しい。
8日、車で8時まで爆睡。楽しみにしていた琵琶湖畔からの日の出は、寝過ごして見逃した。
イン谷口を8:40、大津ワンゲル道を登る。下の方は雪がほとんど無いが、600m辺りから現れて、上部は膝から腰のラッセル。岩場も出てきて、トラロープ頼り。
釈迦岳山頂に11:20。展望なし。
下りは、リフト道。途中、1ヶ所展望が開け、琵琶湖が輝く。もう閉鎖された比良スキー場の登高リフト管理歩道は、ジグザグと高度を下げ、イン谷口に、13:40到着。
JR比良駅前の寂れた食堂で、お婆さんお薦めのおでんを食べて暖まる。味が良くしみて美味しかった。
今朝より北部の浜へ。明るいうちに下見をして、しばらく仮眠。カップ麺で腹ごしらえをして、18:30いざ出陣。
歩けど歩けど、魚を見つけることが出来ない。ああ、また今夜もボウズかと気力が失せかけたとき、波打ち際に肌色の魚が。素早く網を被せ、砂ごと掬いとる。
岸辺で網の中の砂を払い除けていると、キラリと輝く魚体。やった~!記念すべき、人生初ワカサギ掬い。
1度成功すると、キノコ目ならぬ、ワカサギ目が出来たのか、次々と見つけることが出来る。俄然、やる気も出て、浜を何往復も歩きワカサギ掬い。
急に風が出て波が荒くなる23時までの間に、72尾ゲットし、とりあえず、満足。
仮眠しながら、4時帰宅。
沢山あったと思ったワカサギは、息子夫婦と孫が遊びに来て、天婦羅にするとあまりの旨さにアッという間に無くなってしまった。
淡々と波音に耳を傾け、ヘッドランプに照された足元だけを見つめて歩き続けていると、雑念が失せていく。
また1つ、悪魔の遊びにはまりそうだ。