投稿者:きよもり
こんにちは、
お正月にふさわしき漢字といえば、「春」や「福」も浮かぶが、やはり「初」の字に落ち着くか。初日。初春。初詣。
あけましておめでとうございます。初の字にめでたさ、すがすがしさを思い、心もきりりと引きしまる。縁起に障ることは
小欄も控えたいが、初コラムは正月らしからぬ漢字についてである。気になるのは雑煮の「雑」の字である。験にこだわる日本人が、
正月を象徴するハレの料理になにゆえ粗雑、乱雑の「雑」の字の入る名を用いるのか。「雑」とはいろいろなものが入り交じった
状態であり「いいかげん」の意味がある。無論、いろいろな食材を入れる調理法に由来するのだろうが、どうも、その字が寿(ことほ)
ぎの新年に似合わぬ気もする。その「雑」の字を愛した放浪の俳人がいる。種田山頭火。「雑草、雑木、雑魚、雑兵、等、等、
-私は雑という字のつく物事に、限りない親しみと喜びとを感じる」。「雑」をたたえている。
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