投稿者:フィンランド国家元帥・マンネルヘイム
…スカンジナビアは、スオミの内乱くらいは鎮圧できよう。
だが、その後は?まあ、バルト海の制海権くらいは取れるかもしれぬ。コペンハーゲンくらいは解放できるかもしれん。
しかし、その後ユトランドに上陸し、百戦錬磨で数も勝るカリストの陸軍を蹴散らしてドイツ、パリ、ワルシャワ、モスクワを解放…。
そのようなことが果たして現実にできようか。…スカンジナビアの将校は目も当てられぬ有様。兵卒はアラブ人やトルコ人傭兵ばかり。
さらに長期戦になった場合の人口、国力差…。スウェーデンの奇跡的な工業化、そして彼の国が魔術師武道家奇術師の類を数多抱えるとしても、
この戦争の結末は…。非常に厳しいものだろう。あるいは奇跡が起きることを願うしかないのかもしれぬ。
そして、奇跡が起きなかった場合にも、当然備えねばならぬのだ。
ベルティア1世などは自分が死んで責任を取ればいいとお思いと聞くが、国王の首が落ちても地球は回る。国民は残るのだ。
スウェーデンはいざ知らず、スオミは歴史的経緯からもソ連の一部にされることも十分にありうる。
そして、ソ連は果たしてかつてのツァーリ・アレクサンドル2世のように、我らに自治を認めてくれるだろうか?
いや、ソ連はかつてのロシア帝国や今のスウェーデンのように、我らに配慮する理由がないのだ。
…それならば。大フィンランドや国土が失われても、せめて我が国の独立を守るために、打てる手は全て打たねばならぬ。