投稿者:藤吉功
カバノキ科の仲間は、雪解けの頃、葉の展開前にいち早く花を咲かせるものが多く、ツノハシバミもその一つです。
野幌の森では、歴代植物調査の記録を見てもこの種は確認されていないため、例年、ボラレンが初夏の自然観察会でお邪魔する三角山(札幌素西区山の手)に遠征し、所々残雪が残る登山道で観察が叶いました。
まだ咲き始めのようで、その数は少なく、枝先に展開途上の雄花・尾状花序と、雌花の赤い柱頭が芽鱗から控えめにのぞいていました(写真1枚目)。
観察した株には、ふっくらとした冬芽の様子(写真2枚目)などから、今後に期待できそうです。
ちなみに、果実(参考、写真3枚目、先がくちばし状の果苞:7月撮影)は、近縁種のヘーゼルナッツ(セイヨウハシバミ)似にて、熟すと食べられるようです。