投稿者:ジョン・カーペンター
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パラダイム(原題: Prince of Darkness 米国) 1987年 全米年間興行収入ランキング30 ランク外
廃墟と化した教会で、不思議な緑色の液体が入った透明な柩が見つかる。老司教とバイラック教授、学生たちが分析を進めた結果、柩には悪魔の呪いが封じ込められていることが判明。そんななか、学生の1人であるスーザンが・・・・・・
監督 ジョン・カーペンター 代表作 『ダーク・スター』『ニューヨーク1997』『遊星からの物体X』
脚本 マーティン・クォーターマス = ジョン・カーペンター
音楽 ジョン・カーペンター、アラン・ハワース
主演 - - -
上映時間 102分
登場人物
ルーミス司祭: ゴダール教会の老司教。(ドナルド・プレザンス) 代表作 『大脱走』『ミクロの決死圏』『007は二度死ぬ』
ハワード・バイラック: 超常現象の専門家で、大学教授。(ヴィクター・ウォン) 代表作 『ゴーストハンターズ(1986)』『ゴールデン・チャイルド』
ブライアン・マシュー: バイラック教授の助手。(ジェームソン・パーカー) 代表作 『ホワイト・ドッグ』『レイプ・ザ・ビースト』
キャサリン・ダンフォース: 研究生。(リサ・ブロント) 代表作 『愛と青春の旅だち』
スーザン・キャボット: 研究生。(アン・ハワード)
ホームレス: 浮浪者のリーダー。(アリス・クーパー) 米・ロック・ミュージシャン。
【起】
カールトン司祭が小さな宝箱のような物を抱えて死んでしまう。箱の中には鍵が入っていて、恐るべきものが目を覚まそうとしているという遺言を残していた。
老司教は、カールトンが残した鍵を持って聖ゴダール教会へと向かう。その後、家に帰った彼はドップラー物理研究所のバイラックという教授に手紙を送る。そこには、異常現象が起きているから至急お会いしたいと書かれていた。
老司教はバイラックと共に聖ゴダール教会へと向かう。彼が目を覚ましてしまうと言って何かに怯える老司教は、ある日記をバイラックに見せるのだった。
持っていた鍵で扉を開け、奥へと入って行く老司教とバイラック。老司教は、この場所は眠りの兄弟のみが知っている場所で、ローマ法王すらも知らないのだと言う。奥まで行くと礼拝堂に大きな筒があり、その中で緑の液体が渦巻いているのだった。
ブライアン・マシューという男とキャサリン・ダンフォースという女がバイラック研究所へと向かうと、そこには休講案内が貼り出されていた。さらに、週末は予定を入れないようにと書いてあるのだった。
【承】
ブライアンやキャサリンを含めた何人かの研究生はバイラックに、ある研究調査に協力するよう頼まれる。ブライアンはバイラックの助手としてやって来ていたが、キャサリンのことが気になっていたためにこの調査に対して悪い気はしないのだった。
教会にあらゆる機材が運ばれる。バイラック教授はレーイという博士を呼び、さらに自分の講義の学生も呼んで研究を開始する。教会の周りには無言で教会を見つめる何十人もの人間達が不気味に佇んでいる。バイラックと老司教以外は、研究内容を何も知らないのだった。
全員が礼拝堂へと向かい、緑の液体を確認する。その頃翻訳担当の生徒が、その液体や教会の秘密が書かれた本の翻訳作業を開始する。そこには、「そして暗黒の王子は封じ込められた」「サタンの名で呼ばれ全世界を惑わせた者だ」と書かれていた。
夜になっても、教会の周りには相変わらず無言で佇む奇妙な人間達がいた。そんな彼らを見ていた学生の一人であるケリーが、ウォルターという学生に腕の痣を見せ、どこかで打ったみたいだと言う。
【転】
レーイ博士の助手が帰宅するために教会から出ると、そこへ周りでずっと教会を見ていた人間達が彼の目の前に現れる。彼らが持っていた自転車のフレームで、レーイは刺し殺されてしまうのだった。
翻訳作業が終わり、液体はパラダイムという名の悪のエネルギーだということが分かる。その頃、礼拝堂にいたスーザンのもとに液体が飛び散り、スーザンの体内に入ってしまう。パラダイムの話をしようとしてスーザンのもとに向かったある学生は、様子のおかしくなったスーザンに首を折られてしまう。
バイラック教授は、彼らの敵は鏡の中にいる反対の世界から来た者達だと言う。今までそれが秘密にされてきたのは、科学がそれを証明できなかったからと語るのだった。
彼らの話を信じなかった学生の前にスーザンが現れる。彼女の手には虫が群がり、その学生の足元にも大量の虫が湧き出ているのだった。そして、彼は無言の人間達に刺し殺されてしまうのだった。
その頃、教会にいる人間の夢の中に謎の映像メッセージが届く。老司教は、夢は意識の中に強引に入ってくるものだと語る。
【結】
次々に学生達がスーザンに襲われてしまう。残った人間達は集まり、バイラックは彼らの前でタキオンという光より速い素粒子について語り出す。つまり、彼らが夢で見たものは未来から送られてきた警告なのだとブライアンは言うのだった。
教会は無言の人間達によって出入り口を封鎖さてれてしまう。残された人達の前に、スーザンに襲われた学生達が迫る。追い詰められたウォルターは、ベッドで仮眠していたケリーを発見する。ケリーのお腹は膨らみ、まるで何かを孕んでいる様子だった。スーザン達はケリーの側にずっと立って、ケリーを見守っている。
バイラックは、外にいる無言の人間やスーザン達は何ものかに寄生されているのだと語る。ウォルターは、ケリーのお腹が元に戻り皮膚がただれてしまっていることを、隣の部屋から彼を救出しようとしているブライアン達に伝える。それを聞いたバイラックは、ケリーに寄生したのだと言うのだった。
ついにケリーが動き出す。襲いかかってくる敵を相手に、ブライアン達はどうにか抵抗する。間一髪ウォルターも助かり、応戦する。
鏡を見たケリーが鏡の中に手を入れ、父なる悪魔を呼び出そうとしていた。それを見たキャサリンがケリーと共に鏡の中へと飛び込んでしまう。そしてすぐに老司教が鏡を壊し、キャサリンと共に悪魔を閉じ込めてしまうのだった。
犠牲になったキャサリンを思ってブライアンは呆然とする。そして、彼の夢に届いたメッセージの中にいたのはキャサリンだった。
The End_MIHOシネマ
みんなの評価 3.4/5.0
最高 (^0^)
敬愛するカーペンター監督が自身の脚本の時は、最高に素晴らしい。
徐々に不穏さが増してくるところは流石。
最低 ( ` 3´)
観なきゃよかったと後悔。
何か起こりそうな気配だけは、カーペンター調でよかったものの、あとはひたすら単調&生理的嫌悪感のみ。
特に、ヒロイン女性にからむと、主人公が気味の悪い嫌な男にしか見えない。
カーペンター作品では女性の扱いを不快に感じることが多い。