投稿者:組長
《孤児院の少女を養子に迎え入れた夫婦が、その日以来奇妙な出来事に遭遇する恐怖を描くサスペンス・ホラー。
『蝋人形の館』のジャウム・コレット=セラ監督がメガホンを取り、実子を流産で亡くしたことへのトラウマと謎めいた養女に苦しめられる夫婦の姿を追う。
悪魔の形相を見せる少女役の子役イザベル・ファーマンの熱演、ホラー作品を得意とするダーク・キャッスル・エンターテインメントによる一流の恐怖演出が観る者をとらえて離さない。》
不気味なポスター、評判はいいんですがちょっと敬遠していました。
ホラーでもあり、どんでん返し映画としても有名です。
やっぱり予想通り、私には不快感しか覚えないイヤーな作品でした。
ということは傑作といってもいいかもしれません。
流産、聾唖の子供の事故、アルコール依存症、追いつめられる母親。
彼女と実の子供たちしか真相を知らない、誰も信じてくれない。
設定がうまいので、この焦燥感がたまりません。
悪役が子供なので、この怒りをどこへもっていったらいいのか。
子供たちにも容赦なくその手が……。
真相がわかるとホッとしますが、やっぱりツッコミどころはあります。
この意外性は初めて、でも実話にもあるみたいです。
じりじり追い詰められて、エスターの不可解な行動の理由は少し同情の余地はありますが、不快です。
聾唖の妹役のアリアーナ・エンジニアがかわいい。
結構活躍します。
お兄ちゃん、もうちょい頑張ろうよ。
というわけで、嫌な感じの作品ですが、よくできておりました。
2009年。123分。アマゾンプライム。3.7。