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投稿者:鋭利庵
紫外線は薄雲でもちょと陽が陰ったり、わずかでも日陰になると途端に 照度が下がってしまうようですね。スカスカの生地でも日焼け防止には 効果があるというのが視覚的に理解できます。 順光ピーカンで太陽高度が垂直に近いほど紫外線の照度は上がりますが 逆に陽が傾いてくるとどんどん下がるようです。 地球の大気がかなりの量を効果的に吸収しているということでしょう。 もともと紫外線感度が低いということもありますが、おかげで晴れては いても薄雲がかかったり夕刻近くになると肉眼ではほとんど変化がない ように見えても紫外線ではカメラの感度が上がったりで荒れたり緩めの 画像になってしまいがちです。 そもそもレンズが紫外線撮影を想定していないので鏡筒内部での反射も あるかもしれませんし、光学系後方に複数のフィルターを重ねていると いうのも原因かもしれません。なによりも感度が上がることで増加する 撮像素子のノイズの影響も大きいかと思います。 先に述べたように撮影はカメラ側から見て左から赤外、可視光、紫外線 ですがそれぞれのカットをひとつにまとめる際に左右を入れ替えてあり 紫外線、可視光、赤外線の順番にしてあります。 これはパララックスを利用した立体視も想定した配列です。裸眼立体視 には平行法と交差法があり、左右の眼球の光軸を並行にして右目は右の 左目は左の画像を見るのが平行法。光軸を交差させて右目で左、左目で 右の画像を見るというのが交差法です。 光軸を並行にするのは遠景ではあたりまえの状態に近いですが近距離に 置いた画像でやろうとした場合、画像が大きいと左右の目を目の間より それぞれ外側に向けなければなりませんが、これは日常ではありえない 動作です。 交差法でも不自然な動作ではあるものの所謂「寄り目」をオーバーラン させるだけなので「光軸を内側に向ける」延長ですからふたつの画像の 間が目の幅より広くても対応できる仕組みです。 これを脳内で合成して被写体の距離差を立体的な距離と認識します。 とはいえ内側に向けた角度に対する画像までの距離が日常とは一致せず 普段以上に眼球と周囲の筋肉に頑張ってもらう必要があります。 いわば眼球と周囲の筋肉のストレッチというところでしょうか。 みっつ並べた画像でこれを行うとみっつの見方が可能になります。 紫外線+可視光、可視光+赤外線、さらに頑張ると紫外線+赤外線です。 物理的に重ねる合成をしようとすると、そもそものカメラ位置の差から ズレが生じているので一致させることはできません。 天体はほぼ無限遠でパララックスを無視できるほど遠いですしなにより 同じ位置から同じ目標を撮影しているので合成してもズレません。 純正望遠レンズ。カメラ関係では久しぶりに高額のお買い物でしょうか。 超望遠域のズームレンズは使ったことがありませんが、面白そうです。        くたびれてきた目にさらに負担をかける  鋭利庵でした
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