投稿者:労農運動指導者 フェリシア・ウリヤノフ
>>316
なるほど、なるほど……
最近は理想主義者も、「商売」をしないと食べていけない、この末世。
我々もアカだアオだと言われていますが、雲や霞を食べて生きていけるわけではありません。
共産主義者の父も、市長としてウプサラ経済のため、資本家に頭を下げて回っているのが現実です。
ええ、正直に申し上げると、我々労農運動は、ウプサラ市の経済が発展している今、正直「カネ」にはあまり困っていない。
しかし、「情報」には後発政党の弱み、一手も二手も出遅れている。大いに興味があります。それを得られる「商売」にも。
それに、うまく扱えばこの国を良くすることに少しは貢献できそうでもあります。
決して我々の理想と反する取引でもないでしょう。
また、レジティマ派の中枢に居る貴方の価値を見誤るほど私の目は節穴でもありません。
幸い、ここにいるエレオノーラ幹事長はそういった情報を最大に活かす能力もあります。
貴方の身は今、正直危うい……
リンドホルム伯爵がウプサラ移民事件の黒幕なのは、我々も薄々感じています。
最近は有力者のウメオ子爵まで何らかの理由で命を落とした。
レジティマ派は血が流れすぎている。
実は、貴方の命すら危険にさらされているのが現状でしょう。
労農は野党であるから、権力の座に何らかの確約を与える術を持たない。
貴方の身柄を危機から守るため、情報の融通と直接的な安全確保の形で、有形無形の庇護を与えることは出来るでしょう。
もちろん、与党に就いた暁には、貴方の貢献を正当に評価することも可能になるでしょう。
如何でしょうか?