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投稿者:スカンディナヴィア国民連盟
・未回収のスカンディナヴィア――ラップランド 極北の地を文明化するにあたって、最大の障害となって来たのはその遠い距離や厳しい自然ではなかった。 スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、ロシアによる分割こそが最大の問題となって来たのだ。 四カ国による別々の文明化政策が相互に干渉し合い、暗い極北に文明の灯をともすという成果を挙げることを妨げ続けて来たのである。 しかしそれも、連合王国の成立により徐々に解消されつつあった。それは連合王国領内においておおむね共通の文明化政策が 採用されるはずだったからである。そして未開地を二十世紀に適応させるという連合王国の使命は、斯芬合邦によって その領域の大部分を回収したために実現の可能性が大きくなりつつあった。 ところがラップランド地方においても、カレリア同様に未回収部分が存在している。かつてロシア領であった部分である。 コラ半島を中心とするこの地域は、いまやイギリス連合軍によって占領され、支配されているのだ。 いや、支配という言う方は正確ではないかもしれない。なぜならイギリス連合は旧ロシア領ラップランドの未開地を、 ただ放置するだけだからである。彼らは遊牧民を現代化しようともせず、その不法な越境移動を止めさせようともしない。 このため、フィンランド領ラップランドにはイギリス連合軍占領地からの遊牧民が入り込み、牧草地をめぐる争いが 起こっているとも言う。 イギリス連合軍は戦争中であることを理由に遊牧民の不法な越境を放置し続けている。将来は彼ら自身が越境し、我が国へと 攻め寄せようとしているのではないか?そんな疑念すら浮かんでくるほどだ。 連合王国は遊牧民に教育と居住地を提供することによって極北の地を文明化し、長きにわたる不法越境や牧草地争いといった 問題を解決に導くはずであった。だがここでもまたインターナショナル陣営による無法な行動が我々の努力を妨害し、 我々の同胞を抑圧しているのである。 我々三党連合政府はかかる無法を許すつもりはない。しかるべき時、しかるべき手段によりインターナショナル陣営に 科学文明のなんたるかを思い知らせるであろう。その日は今日明日ではないが、十年二十年先でもないことを断言しよう。 読者諸兄よ、有権者諸君よ、三党連合政府の下に結集せよ!スカンディナヴィア統一のための準備に参加せよ!!
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