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投稿者:grove
4日目、メリダはスペイン風のきれいな町並みで、治安も良いとのこと。メキシコシティとはうってかわって夏の気候となりました。ガイドはまた日本人で笑顔の素敵な二橋さん。まずは、オーラン病院へいって、入り口にある野口英世像の写真を撮りました。1919年から1920年まで黄熱病の研究でこの地に赴任していたことがあり、今でも大学のセンター名に使われていて尊敬されているそうです。こんなところに日本人と思って感動です。 バスで2時間の移動で、古典期マヤで800年~1000年頃の遺跡である、カバー遺跡の見学をしました。入り口にはセイバの木がありましたが、マヤの世界では「聖なる樹」と信じられ、白い樹皮でまっすぐに天に伸び大きく成長し、60mにもなるそうです。太い幹になると中が空洞になっていて、叩くと不思議な音がしました。今は、ちょうど実がはじけて中の茶色い綿が見えている時でした。左右対称に作られた宮殿を登ると大ピラミッドが見えますが、資金不足で発掘が進まず小高い丘状態でした。宮殿には遺跡の名前の由来となった「偉大なる手」を持つ神様が2体残っていました。さらに上がって、仮面の神殿と言われているコズ・ホープへ。壁一面に雨神チャークの装飾で埋め尽くされたプウク様式が特徴的です。象のような鼻があり、鼻の上向きは「雨乞い」下向きは「雨への感謝」を意味しているそうです。貯水池(チュルトン)もありました。 その後、サンタエレナという村のマヤ族のエレナンさん宅を訪問しました。マヤ人はベッド代わりにハンモックを使うということで、その使い方を見せてもらい、エネケン(リュウゼツランの一種)の葉をこそげ取って繊維をとりだし、それをロープにする技術を見学しました。庭には器としても使う大きな実のついたヒカラの木があり、ドラゴンフルーツのサボテンもありました。奥様がトルティーヤを作って焼いているところをみせてくれて、ごちそうにもなりました。 昼食はコチニータピビルという豚肉をオレンジや香草で煮込んだもので、おいしかったです。午後はウシュマル遺跡へ。ウシュマルとカバーはサクベ(1本の道)でつながっていました。すぐに見えるのが高さ36mの魔法使いのピラミッド。魔法使いの老婆が温めた卵から生まれてきた小人が一晩でこのピラミッドを完成させたという話からついた呼び名です。角がない楕円錐形をしており、118段の階段の脇には雨神チャークの顔が並んでおり、上には神殿がありました。尼僧院は中に四角い庭を持つ複合建築物で、東西南北に異なったデザイン建物が建てられています。マヤアーチといって、三角形の天井で強度をつくっていました。球戯場を通って総督の館へ。堂々とした石造りの建物に驚嘆したスペイン人が名付けた建物で、巨大さ、切り石モザイクの精緻さなど、現存するマヤ建築の最高峰とのことでした。最後に32mのグランピラミッドの登頂ですが、4面のうちの一面だけが修復されていて急な階段を登ることができます。手すりもない階段でしたが全員が登って上からジャングルを見渡しました。遺跡見学では何回もイグアナを見ました。尻尾以外の体の大きさが50㎝はある大きさで岩に立っている姿はなかなかかっこいいです。オスは背びれがあり、メスは背びれがなくて小柄でした。旅行中全部で20匹は見たと思いますが、もしこれが蛇だったら怖かったなぁと思いました。 バスでメリダに戻って、スペイン植民地時代の街並みが残っているソカロの見学へ。花が飾ってある馬車が走っており、公園には白い「愛のベンチ」、MERIDAのモニュメントがあります。ガイドさんの薦めで2人ずつ全員が写真を撮りました。今は銀行になっていますが、メリダ創設者のモンテホの家は、入り口にスペインが征服した時代を思い起こさせる彫刻があり、カテドラルには火事で焼失しないで残った黒いキリスト像がありました。州庁舎は緑のきれいな建物で、マヤ文明をテーマにした27の壁画あります。「トウモロコシからの人類誕生」の絵の他、先住民が虐待された絵や、コンサロゲレロというメキシコ人と一緒に戦ったスペイン人の絵がありました。この人は部落の酋長の娘と結婚したので、初めて混血児が生まれたそうです。 ホテルに戻って、大型スーパーで買い物をしたのですが、サボテンの葉やサボテンの実、ハバネロなど珍しいものがあって面白い。土産のお菓子はやぎのミルクキャラメル、ココアなどを買いました。
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