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投稿者:フリッツ・ラング
[YouTube:DdR07aN3uoc:R] M(原題: M - Eine Stadt sucht einen Mörder 独国) 1931年 全世界年間興行収入ランキング8位 幼い少女が次々と惨殺される事件が発生。警察当局の懸命な捜査にも関わらず犯人の見当は全くつかず、やがて暗黒街にまで捜査の輪は広げられる。これを機に暗黒街の面々は独自で犯人探しを開始、浮浪者や娼婦まで動員し憎き少女殺しを追い求める。やがて盲目の老人の証言が有力な手掛かりとなっていくが…… 監督 フリッツ・ラング 代表作 『ドクトル・マブゼ』『メトロポリス』『飾窓の女』 脚本 テア・フォン・ハルボウ、フリッツ・ラング 音楽 --- 主演 ピーター・ローレ(ベッケルト) 代表作 『狂恋』『毒薬と老嬢』『海底二万哩』 上映時間 117分 登場人物 ハンス・ベッケルト: 精神病歴のある男。 カール・ローマン: 警視正。(オットー・ベルニッケ) 代表作 『最後の一兵まで』『怪人マブゼ博士』 シュレンジャー: 暗黒街の顔役の一人。(グスタフ・グリュントゲンス) 代表作 『トンネル』『囁きの木蔭』 【起】 ベルリンのあるアパート。子供たちが歌を唄いながら遊んでいます。その歌の内容が殺人鬼に関するものなので、洗濯物を干していた女性がやめるように注意を与えます。実際に同一犯によるものらしい連続殺人が起こっており、町には情報に賞金を与えるポスターも貼られていました。 【承】 やがて学校が終わる時刻。子供たちは帰路につきます。その中の1人、まりをついている少女にある男が近づいてゆき、声をかけます。男は盲目の風船売りから風船を買って少女に与え、口笛で「ペール・ギュント」の一節を吹きつつ人気のない場所へ。やがて少女の遺体が発見され、事件の報道はさらに過熱します。警察も捜査に躍起になり、様々な怪しい男を容疑者として拘束しますが、いずれも無罪放免。真犯人は警察をあざ笑うかのようにマスコミに自筆の手紙を送りつけ、「自分はまだ捕まっていない」と宣言するのです。警察は精神病患者の記録を調べる事を思いつき、最近病院を退院したばかりのハンス・ベッケルトという男の部屋を捜索。マスコミへの手紙がここで書かれたことが分かり、ベッケルトを殺人犯として指名手配します。 【転】 一方、警察の大規模な捜査に困っていたのがベルリンの暗黒街のギャングたち。このままだと自分たちの”仕事”が出来ないというので、彼ら自身が殺人犯を見つけることにします。この動きに同調したのがホームレスの組織。盲目の風船売りから証言を取り、少女を連れ去った男が「ペール・ギュント」を吹いていた事を知るのです。やがてベッケルトは何も知らずにまた少女に声をかけ、その風船売りから風船を買います。その時「ペール・ギュント」の口笛を耳にした風船売りは近くにいたホームレスの1人に連絡。彼はベッケルトを尾行し、自らの掌と白墨を使って「M」の字を背中に記します。少女に教えられてその文字に気づいたベッケルトは逃げようとしますが、もうギャングたちやホームレスが周りを取り囲み、袋のネズミです。 【結】 やがて拘束されたベッケルトは廃墟となった工場の地下へ。そこで秘密裁判が行われるのです。自分でもどうしようもない衝動で殺人を重ねたと弁解するベッケルトにギャングやホームレスは激怒。このままリンチが起こりそうなところで警察が急襲。ベッケルトも逮捕され、やっと連続殺人事件は終わるのです。 The End_映画ウォッチ みんなの評価 4.2/5.0 最高 (^0^) フリッツ・ラング監督1931年作品、と言うことは、今から80年近くも前の映画である。 それなのに、この映画の扱っている問題は、まさに現代の病理そのものである。 最低 ( ` 3´) 殺人鬼以外の登場人物達のキャラがはっきり確立されておらず、 非常にわかりづらいために取っつきにくい。
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