投稿画像
投稿者:はっちん
原発の使用済み燃料を再処理する日本原燃※1の「六ケ所再処理工場※2」(青森県)の建設費が、新規制基準への対応で更に約7500億円増えて約2兆9千億円になる(当初の見込みの 4倍 近くに膨らむ)ことが17年7月3日に分かった。 維持管理費も増え、完成後40年間の総事業費は1・3兆円増の13・9兆円に上る。こうした費用は電力各社から集められる。結果的に、電気料金として利用者が負担することになる。 ●再処理を委託する認可法人「使用済燃料再処理機構※3」や原燃に対しこの事実の公表を控えるよう経産省が指示していたことも明らかになった。 六ケ所再処理工場は本格稼働に向け、原子力規制委員会による審査が終盤を迎えている。原燃は18年度前半の完成を目指すと表明しているが、それは審査が16年度で終わった場合の想定だった。しかし、15年に発覚した保安規定違反をめぐって虚偽報告が発覚。審査は遅れており、新基準への適合が認められるのは早くても17年秋の見込みで、完成時期も遅れる公算が大きくなっている。 ※1 日本原燃株式会社:http://www.jnfl.co.jp/ja/special/highest-technology/ ※2 六ケ所再処理工場: 1989年に事業を申請した当初の建設費は7600億円で97年に完成する予定であったが、設備のトラブルが相次ぎ、完成は22回延期されてきた。そして今回、建設費が当初見込みの4倍近い約2兆9千億円になることが明らかになった。 原発の使用済み燃料を再処理し、再び燃料として使う核燃料サイクル政策の中核施設。燃料を切断、化学処理してプルトニウムやウランを取り出し、残りの高レベル放射性廃棄物はガラスで固めて保管する。フル稼働すると、年800トンの使用済み燃料を処理し、約4トンのプルトニウムを抽出する能力がある。 ※3 使用済燃料再処理機構:http://www.nuro.or.jp/ ・再処理等の事業費について:http://www.nuro.or.jp/pdf/20170703_1_3.pdf(2017.07.18追加資料) 記事サイト:2017.07.04掲載 ・朝日デジタル > 六ケ所再処理工場、建設費2.9兆円に 当初想定の4倍:http://digital.asahi.com/articles/ASK735KJVK73ULBJ00L.html?_requesturl=articles%2FASK735KJVK73ULBJ00L.html&rm=443#Continuation 関連記事: ・福島廃炉に40年、根拠は? <東京電力> ( No.116 ):http://rara.jp/royal_chateau_nagaizumi/page116
投稿記事
画像を拡大