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投稿者:リワキーノ
昨日、寝屋川市民会館大ホールのピアノ調律をしてきました。 ことの始まりは、8月にとつぜん東京の音楽マネージメントから我が家に電話があり、 「10月1日に寝屋川市民会館でコンサートするので調律をお願いしたく、その日を空けて おいて欲しい」と言うのです。 内容を聞くと添付の画像のようなコンサート。 宇崎竜童さんの名は知ってましたが、他のアーティストはしりません。 クラシックから演歌まですべてに詳しいChakoさんに尋ねたら他の二人も名の通った歌手 とのこと。 引き受けたもの、大ホールのコンサートグランドピアノなんか実に27年ぶりのこと。 寝屋川市民会館の小ホールのピアノは調律したことがありますが、大ホールはやったこと がありません。 どんな状況か知りたく、寝屋川市民会館に電話して、コンサートグランドピアノを一度点 検しておきたい、と言ったところ、快く了解してくれ、9月に入ってホールが空いている 日にピアノ格納庫で点検することができました。 50年経過のヤマハ製ですが、一番懸念したペダルの雑音はなく、調律の狂いもそうひどく なく、タッチも良好なのでこれなら大丈夫だな、と思って演奏会当日を待ちました。 昨日は朝9時の開館と同時に舞台こしらえのスタッフたちと一緒に大ホールに入り、舞台 の仕込みの作業中に舞台そでの暗い片隅でスタッフの人が用意してくれた照明器具を頼り に調律をしていきます。 スタッフたちのかけ声や照明のテストが繰り返される中での調律は、三木楽器に勤務して いたときに、10年間勤めた大阪市立森ノ宮ピロティーホールでの雰囲気を思いおこさせて 懐かしい気持ちにもなりました。 10時半に調律を終え、リハーサル終了後の午後2時に部分調律をするまで時間があるので いったん帰宅して家で昼食をし、充分に休憩をとって再び市民会館にもどるとリハーサル の終わりごろだったので客席で見学しました。 弾いているピアノの音を聞いていて目立った狂いが無いのにホッとしました。 リハーサルは2時かっきりに終わり、その後マイクの再チェックが始まるのですが10分で 終わる予定が15分になり、開場の時間まで15分しかありません。 出演者3人のそれぞれのマイクをボリュームがそろうよう何度も音声チェックをするのです。 朝の舞台仕込みも長時間かけてやっていたのに、この念の入りようは森ノ宮ピロティーホ ールでは見たことがなかったです。 スタッフの人が「2時半に開場しますが、客が入ってもそのまま調律を続けてもらっても かまいませんよ」と言ってくれましたが、予想以上に調律が狂っていなかったので15分で 収めることができました。 エントランスに出てみると大勢の客が消毒をする行列を作っており、その横をすり抜ける ようにして会館をあとにし、駐車場の車に乗ったときは本当に緊張感が解けるような想い でした。 帰宅してから飲んだビールの美味しかったこと!
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