投稿者:組長
《密室殺人の容疑をかけられたIT企業社長が事件の真相を追う姿を予測不能な展開で描いた韓国製サスペンススリラー。
IT企業の社長ユ・ミンホの不倫相手であるキム・セヒが、ホテルの密室で殺害された。
第一容疑者となったミンホは犯行を否認し、敏腕弁護士ヤン・シネを雇って事件の真相を探り始める。
ミンホは事件前日に起きた交通事故がセヒの殺害に関係しているかもしれないと告白し、事件の再検証が始まるが、目撃者が現れたことによって事態は思わぬ方向へと転がっていく。
「Be With You いま、会いにゆきます」のソ・ジソブがミンホ役で主演を務め、テレビドラマ「LOST」シリーズのキム・ユンジンが弁護士シネ、女性アイドルグループ「AFTERSCHOOL」のメンバーで俳優としても活躍するナナが被害者セヒを演じた。
監督・脚本は「マリン・ボーイ」のユン・ジョンソク。》
スペイン映画「インビジブル・ゲスト 悪魔の証明」のリメイクです。
イタリアでもリメイクされています、「インビジブル・ウィットネス 見えない目撃者」。
ことほど左様に面白いわけです。
何が面白いか。
それはもう、練に練られた脚本です。
派手な描写はないのですが、観客を見事に引きずり回します。
何が真実、誰が正直、さっぱりわかりません。
というか、なるほどそういうことね、えーっせやなかったの。
これが連続してたまりません。
いったいどこに落ち着くんでしょう。
ややこしそうでいて、実は登場人物はさほど多くなく、犯人もその中にいる?
伏線回収もお見事で、うかうか観ていられません。
女性弁護士のカーナビの操作だとか、愛人が髪の毛を切った理由とか。
ただ、殺人に至る動機が少し弱い気はします。
不倫以外特に犯罪を犯していないのに。
二転三転とはこういう作品のことです。
ミステリー好きにはたまらない作品でした。
愛人役のナナ(1991年生)は、「2014年と2015年の2年連続で『TC Candler』が発表している『世界で最も美しい顔100人』ランキング1位に輝いた超美人。
彼女を観るだけでも本作の価値はあります。
機会があれば、オリジナルも観ないといけませんね。
2022年。105分。シネマート心斎橋。3.8。