投稿者:管理人
今回で、「1960年代のスケッチブック」は完成です。
この時代のバスのカラーデザインを現在に伝える手段は限られます。
当時はまだカラーフィルムが高価で、書籍などでも白黒写真が当たり前の時代。ただでさえ少ないバスの写真がカラーで残されているケースはほとんどありません。
また、実物も10年くらいで姿を消してしまうし、仮に廃車体が残されていたとしても、退色により当時の色が必ずしもそのまま残っているわけではありません。
同様に、人間の記憶も時とともに変わります。
塗料番号が分かれば再現できる・・・と思いきや、塗料の原材料にも時代による変化があり、必ずしも同じ色が再現できるわけではないのです。
そんな中、太宰様がリアルタイムで見て、その時の塗料を確認して描いた塗装図面の再現性は、かなり正確であると思われます。
最後に、本文中には掲載できなかった山口県の3事業者の図面を添付します。