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投稿者:ウディ・アレン
[YouTube:Bp6YDZVVbj0:R] カイロの紫のバラ(原題: The Purple Rose of Cairo 米国) 1985年 全米年間興行収入ランキング30 ランク外 古き良き30年代、熱心に映画館に通いつめるウェイトレスに、ある日スクリーンの中から映画の主人公が語りかけてきた。銀幕を飛び出し、現実世界へ降り立ったその主人公は、ウェイトレスを連れて劇場を後にする。大慌ての興行者たちをよそに、2人の仲は進展していく。そして、主人公を演じた本物のスターが現れた事によって事態はますます混乱を極めていく…… 監督 ウディ・アレン 代表作 『アニー・ホール』『ハンナとその姉妹』『ミッドナイト・イン・パリ』 脚本 ウディ・アレン 音楽 ディック・ハイマン 代表作 『カメレオンマン』『月の輝く夜に』『ギター弾きの恋』 主演 ミア・ファロー(セシリア) 代表作 『ジョンとメリー』『ローズマリーの赤ちゃん』『ハンナとその姉妹』 上映時間 84分 登場人物 セシリア: ウェイトレス。 モンク: セシリアの夫で失業者。(ダニー・アイエロ) 代表作 『ゴッドファーザー PART II』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』『レオン』 ギル・シェパード: 映画で”トム・バクスター”役を演じた若手俳優。(ジェフ・ダニエルズ) 代表作 『ジム・キャリーはMr.ダマー』『スピード』『オデッセイ』 【起】 大戦下のアメリカ。ニュージャージー州の田舎町に暮らすセシリアは、日々ウェイトレスとして仕事に追われていた。町の映画館では『カイロの紫のバラ』が上映され、セシリアは仕事終わりに見に行く。脇役の冒険家―トム・バクスターに胸をときめかせ、セシリアは一時辛い現実を抜け出した。 セシリアの夫モンクは、働かずに酒とゲームに現を抜かしていた。ある晩、セシリアが帰宅すると、モンクは見知らぬ女を家に連れ込んでいた。激怒したセシリアは、荷物をまとめて家を飛び出す。しかし、夜の街の危うさを目にして結局引き返した。 業務で失敗を重ねていたセシリアは、とうとう仕事をクビになってしまう。生活の収入源を失い、途方に暮れたセシリアは映画館を訪れる。そして、絶賛公開中の『カイロ~』を再鑑賞して、救いを求めるように毎日映画館へ通い詰めた。 『カイロ~』の鑑賞も5回になった時、脚本通りにしか動かないはずのバクスターが、観客席を見つめた。その視線の先はセシリア。しかも、バクスターはセシリアに話しかけてくる。彼女が度々自分の作品を見ていることに気付いていて、バクスターはセシリアに興味を抱いていた。 【承】 セシリアは何が起きているか理解できなかった。バクスターは一度話そうと言い、何とスクリーンからその身を乗り出した。白黒だった身体は三次元の現実に馴染み、ハンサムな青年が現れる。そして、バクスターは戸惑うセシリアを連れて、どこかへ逃亡してしまう。前代未聞の出来事に、観客、はたまたフィルム内の人物すら唖然とするしかなかった。 人気のない遊園地に行き着くと、バクスターはセシリアに経緯を話す。セシリアが初めて作品を見た時から彼女の存在に気付いていて、画面越しに恋をした、とバクスターは愛を告白。バクスターに憧れていたセシリアも満更ではなく、胸を高鳴らせる。 セシリアは一旦帰宅し、再びバクスターの元へ行くため用意する。モンクに怪しまれるが、知人からベビーシッターを頼まれていると嘘をつき外出した。一方、映画館では警察やマスコミも駆けつけるほどの大混乱に陥っていた。そんな事態を知らないセシリアとバクスターは、夢のような時間を過ごす。 ハリウッドから、バクスターの演者で「本人」であるギル・シェファードが騒動を知って来訪していた。セシリアはコーヒーショップでギルに出会い、バクスターだと思い込んで接する。ギルだと知ると、大ファンのセシリアはいつになく興奮する。そして、ギルを彼の「分身」バクスターの元へ案内した。 【転】 ギルは同じ顔のバクスターと対面する。フィルムに戻れと促すが、バクスターは自由を欲しセシリアと幸せになることを強く望んでいた。ギルは、所詮虚像でしかないバクスターに、「実在していなければ意味がない」と言い放つ。しかし、バクスターの意思は固く、戻るつもりなどなかった。 教会でセシリアとバクスターが逢瀬中、モンクがシシリアの噂―若い男と懇意にしている―を聞きつけて乱入してくる。モンクはセシリアをぶとうとするが、バクスターに阻止される。男たちは喧嘩を始めるが、バクスターが負ける。は連れ戻そうとするモンクに抵抗し、バクスターの元に留まった。 分身の扱いに手を煩わせていたギルは、セシリアの家を訪ねていた。ギルは分身問題に限らず、俳優としてなかなか芽が出ないことを悩んでいた。セシリアはそんなギルを誉め立て、激励する。二人はしばし演技話に花を咲かせ、意気投合した。ギルは、自分の演技をポジティブに評価するセシリアを気に入っていた。 暇を持て余していたバクスターは、偶然出会った女性に色香漂う店に連れられていた。バクスターはそこがどんな所か判っていなかったが、無邪気さで女性たちを魅了する。彼女らから誘惑されても、セシリアへの一途な愛を貫いた。 セシリアはギルと成り行きでデートしていた。ギルはセシリアにウクレレを贈り、甘い雰囲気の中キスをした。セシリアの純粋さに惹かれたギルは、バクスターと表現は違うもその想いを伝える。セシリアは、同一人物なのに対照的な二人の間で揺れ始めた。 【結】 身を隠していたバクスターだが、セシリアと共に映画館へ戻る。そして、セシリアを連れてスクリーンの中に入り込んだ。セシリアは登場人物たちに加わり、劇中の世界を楽しんだ。 ギルが映画館に乗り込んできて、バクスターたちの邪魔をする。ギルは改めてセシリアに愛を告白し、一緒にハリウッドに来てくれと願う。同じ顔をした二人は、セシリアをめぐって火花を散らせる。セシリアの心中は、バクスターは所詮虚構で、気持ちは現実のギルに傾いていた。そして、夢は見続けられないから、とギルを選ぶ。バクスターは自嘲気味に笑い、一人スクリーンに戻った。 現実の幸せを掴みかけたセシリアは、慌てて荷造りをして、「今度こそ」モンクの元を去る。待ち合わせ場所の映画館に着くと、いるはずのギルの姿は見られなかった。事件解決後、ギルは制作関係者と共にハリウッドへ発ってしまっていた。セシリアは呆然とし、行く当てもなく劇場に入る。 その日上映されていたのは他の作品だった。美しいオーケストラの演奏を背景に、一組の男女が踊るシーン。影が差していたセシリアの瞳に光が宿る。一方、飛行機ではギルが寂しげに窓を見つめていた。現実と夢の間で傷ついたセシリアは、再び映画に安らぎを見出したのだった。 The End _MIHOシネマ みんなの評価 4.23/5.0 最高 (^0^) 相変わらずアレン作品らしい小気味よいセリフの応酬と90分弱にまとめたテンポのいいストーリー展開、1930年代の街や映画館、人々の様子も見事に再現されていて劇中流れるジャズも心地よく雰囲気を盛り上げてくれます。 最低 ( ` 3´) あまり面白くなかった。物語の発想はいいのだが、いまいち 盛り上がりが足りないままラストを迎えあっけなく終わる。