投稿者:逃亡者 ユーリア・ラーム
───私の名前はユーリア。心に傷を負った美少女政治家。モテカワスリムで恋愛体質の愛されガール♪
私がつるんでるヤツはガリ勉乳デカ女のイングリッド、ヒムレーの置き土産のヘルナル。訳あって党の一員になっているロシア人のアンネンコフ。
彼等がいてもやっぱり勉強はタイクツ。今日もイングリッドとちょっとしたことで口喧嘩になった。
女のコ同士だとこんなこともあるからストレスが溜まるよね☆
そんな時アタシは党本部から脱走することにしている。
がんばった自分へのご褒美ってやつ?自分らしさの演出とも言うかな!
「あームカツク」
……そんなことをつぶやきながらトイレの小窓に身体をねじ込む。
「こういう時ばっかりは胸がないのも便利だな」
なんて心にもないことを言う
イングリッドは尊敬しているけど勉強は嫌だ。もっと等身大のアタシを見て欲しい。
「あれ」
……防衛網が強化されている?
有刺鉄線。
対人地雷。
周辺には何処かの党のスパイが焼死体になって転がっている。
「……!」
……チガウ……今までの党本部とはなにかが決定的に違う。
スピリチュアルな感覚が私のカラダを駆け巡った。
「……ユーリア?」
声の主はイングリッドだった。
連れていかれて勉強させられた。
「キャーやめて!」
「何をカマトトぶって!」
私は脱出を諦めた。