投稿者:チェッカマン
【エレベーターも建物とともに老朽化します】
建物の寿命は通常 50~ 60 年といわれています。しかし、それまでに設備機器の機能劣化が進むため、途中でそれらの修繕を行なう必要が出てきます。
エレベーターの場合、法定償却耐用年数(税法上)は 17 年、計画耐用年数は 25 年※1ですが、長期間経過するにつれメンテナンスだけでは防げない問題も起こってきます。
(※1 BELCA(公益社団法人 ロングライフビル推進協会)のLCC(ライフサイクルコスト)評価指針では、適切なメンテナンスをしているエレベーターの計画耐用年数は 25 年と定められています。)
【それによって、さまざまな問題が発生します】
油圧式エレベーターの機能低下のなかでも、心臓部である●油圧パワーユニット、頭脳にあたる●制御部の劣化が進行すると、部分的な修理・交換ではシステム全般の機能回復は望めなくなります。
また、長期的に見てもコストがかさむだけでなく、部品の調達も困難になってきます。
【新しい安全基準の制定など、社会ニーズも変化しています】
時代とともに耐震基準は強化され、2009 年にはエレベーターの新安全基準が制定されました。さらに環境対策など、社会ニーズへの対応は、建物の資産価値向上のためにも重要です。
【いまや主流は、ロープ式機械室レス】
図を見てもわかるように、1999 年のロープ式機械室レス・エレベーターの登場を機に、エレベーターの主流が一気に移行しました。ロープ式機械室レスが増えつづける一方で、油圧式の設置台数はどんどん減少。
低速エレベーターの 9 割弱が、ロープ式機械室レスとなってきています。
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(Web記事から)
[ エレベーターのリニューアル事例 ]
Aマンションでは、油圧式エレベーターを ロープ式に取り替えた。
理由は、年数が経つにつれ上階に移動するほど揺れるなどの機能不全が生じてきたことと、一回100万円ほど掛けて行うオイル交換が今後は3~4年周期で実施しなければならない可能性が出てきたからだという。
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当建物でも、
・震災被害で、補強・補修が必要となった場合、
・老朽化で、機能不全が生じてきた場合 (大きな修繕が必要となった場合)、
などでは、「ロープ式機械室レス・エレベーター」へのリニューアルを検討することも必要かと思います。