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投稿者:リワキーノ
10月14日、秋晴れの天気で、その日は仕事が無かったので家内とどこかランチをしに行こ うと言うことになり、行き先は一番短時間で行ける八幡市の石清水八幡宮に決めました。 枚方市駅で途中下車し、京阪百貨店内食料売り場で料亭「梅の花」の弁当を購入し、石清 水八幡宮駅で下車してケーブルカーに乗って山上まで行きます。 昨年夏に来たときは右回りのコースを行ったのですが、今回はケーブル駅そばの急坂の階 段を上る左回りコースを選びました。 そしてこれは大正解でした。 上がったところは素晴らしい展望台で眼下に木津川を渡る京阪鉄道の鉄橋を電車が通過す るのが見え、後方には天王山、愛宕山、比叡山などの広大な風景が広がるのです。 この展望台の広いテーブルに私たちは腰を落ち着け、ランチをいただきました。 画像は「梅の花」の弁当。 缶ビールの隣のペットボトルの中には東北の銘酒「北秋田」が入っています。 最高だね、と家内と語り合いながら食していたら、品の良い70代のハイキング姿の男性が 近寄ってきて、「美味しそうなお弁当ですね」と話しかけてきたのです。 すぐさま、枚方市駅の京阪デパートで購入した弁当であることを話したら、その男性は 「お二人がここに上がってこられたときからずっと眺めていたのですが、仲むつまじいお 姿に母のことが思い出されました」と言われるのです。 尋ねるとお母さんは既に亡くなっておられるとか。 「お二人を見ていてとても羨ましく思いました」と言って、その男性は去って行ったので すが、その時点でも私たちは気がつかなかったのです。 ランチを食し終えた私たちは石清水八幡宮の本殿には行かず、そのまま展望台から参拝路 を下山していったのですが、その岐路にあの男性、私たちのことを親子と思ったのではと 家内と私は気づいたのです。 家内はかなりの重度の猫背で前屈みの姿勢で歩くし、歩行も遅いので私が常に振り返って 家内を見守るし、テーブルに着いたとき、ナップサックから弁当や飲み物などを私が取り だすのを家内はじっと見守るだけで、前屈みの姿勢は変わらないところにもってきて私は 姿勢正しく座っていますから息子が母親を連れてきたと思われても不思議では無い構図で した。 親子と間違えられて家内はショックを受けたのではと思ったのですが、家内は笑いだし、 「やっぱりねぇ。しきりにお母さんのことを言われるから変だなとは思ったけれど、あの 時点では気がつかなかったわ」と言うのです。 自分の猫背がひどいことはよく自覚しており、電車やバスに乗ると必ず誰かが席を譲って くれるので老人扱いに慣れているのでしょうね。 「それだけ、貴方が若く見られているのよ。いいじゃない」 とも言いました。 いろいろ喋りながら参道の階段を降り、京阪電車に乗って帰宅しましたが、とても素敵な ランチのひとときでした。 展望台にはモミジの木がそこかしこに生えていたので紅葉のころを狙ってまた行こうと思っています。
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