投稿者:協調情報管理室長アンナ・アルフベン
敗戦の混乱を抑えてこれほどの物資を組織的に手配できる立場の人間は限られていますねぇ。
果たして誰が主導したのか‥‥おそらく私が追っていた糸の先は……
いえ、確証はまだありませんが。
もしかしたらかの国の【軍神】にまで至るかもしれません。
いえ、そうでなくとも今の首脳部は【フィンランド建国に立ち会った人間達です。】
そしてカールレがラプアとドイツ帝国を利用して独裁体制を構築した後も【祖国】に忠誠を誓った。
――カールレは今でこそ悪罵を持って語られますが謀略屋としては一流でした。ロシアを相手にカレリアで反乱を扇動させ、最後にはペッツァモ‥‥北海への出口となる港湾都市を割譲させたことで、国民の英雄となりラプアを利用して【議会を解散させた】。
そして彼を支えたのは【軍神】を筆頭とする軍人たちです。
巧みにラプアの【内政】に干渉しなかった事で我々はそれを忘れていました。
殿下、クリスティーナさん、ヴィロライネンは【ラプア政権首相コソラ】と【ラプア系将校団】を抑えています。
全貌を聞き出していたとしてもおかしくはありません。奴がこの札を切る時に攻撃する先はおそらく‥‥