投稿者:リワキーノ
近畿修猷会には12のサークル活動があり、その中の「音楽を楽しむ会」と「教養講座」
が私がいつも参加するサークルなのですが、その「教養講座」を主催する1年先輩のk氏
の人脈が凄く、毎回、著名な人が講師として来られるのです。
毎日新聞の「時代の風」という政治経済の連載で常に冷静で客観的な論説をするために
私が尊敬していた中西寬京大教授、中国におけるウイグル族弾圧を告発し続ける元サン
ケイ新聞の記者、福島香織氏、サンケイ新聞ワシントン支局長を長年勤めた著名な国際
問題評論家の古森義久氏、名前を失念してしまったのですが、原子炉文殊の開発から閉
鎖に一貫して関わった元三菱重工の技術者など、普段はお目にかかることが出来ない人
たちの講義を聞き、会食のときには立ち入った話まで聞くことができるという集まりな
のです。
そして今年7月の講座は元自衛艦隊司令官の香田洋二氏でこの人の講演を聴き、自衛隊に
関する目から鱗のような思いをする興味深い話を聞くことができ、その場で香田氏の
『防衛省に告ぐ』を購入して読み、深い感銘を受けたのです。
それも映画「沈黙の艦隊」を見る大きな動機となりました。
その1週間前にも私が入会しているインド太平洋問題研究会(RIIPA)が共催するシンポ
ジウムに行ってきたのですが、添付のフライヤーを見ても解るように自衛隊の現役とO
Bの錚々たる人たちの講演会で、どの将官も頭脳明晰、冷徹な観察力、そしてユーモア
を解するトークの達人ばかりで、私は日本の自衛隊幹部はこんなに優秀で魅力的な人た
ちばかりなのか、と感銘を受けていたところに香田氏と出会ったのです。
国民はもっとこれらのことを知るべきだと思いました。
ロビーですれ違った付き添いの若い自衛官に「その制服姿で地下鉄駅からここに来られ
たのですか?」と尋ねたら「いえ。ここのホテルで制服に着替えました」と答えられる
ので、外出時はもっとその制服姿で歩いて欲しいですね。そのかっこよさに若者たちが
注目するかも知れないです」と言うと、苦笑しながら「そのように言われるのは嬉しい
ですが、上層部がそうでないので私たちもそれに従っているのです」との答えでした。
その後、自衛隊の制服について調べたら、外出時の制服着用は別に禁止はしていないよ
うで、各部隊、指揮官によってそれぞれ判断が違うのかもしれません。
画像は前列真ん中が香田氏、後列真ん中がK氏