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投稿者:浩泉丸
赤い銅山手の美銭(画像1.2)を見つけて、気が狂った価格をつけていたらさらに気がふれている方ががいたようです。負けるとは思いませんでしたが脱帽です。 銅山手の銅質は黄銅、赤銅、白銅といろいろあり、銭文径もいろいろ。大字と同じような雰囲気の赤銅もありますが、細字系の美制赤銅(画像3.4)もあるようです。この細字系の赤銅を雑銭の会の工藤氏は初期銭ではないかと推定されていましたが、銭径や銭文径などから見ると製作技術はやや劣るものの赤みの強い黄銅質(画像5.6:背が浅い)の方が時代が古いような気がします。よく見るとこれらは寛永通寶のように地染めがあるように見えますが、いかがでしょうか。 画像1.2 今回の美銭 画像3.4 細字美制(銭文径小さい) 画像5.6 肉厚の初期銭と思われるもの。 砂目について・・・ 私も砂目には、母銭由来の伝鋳のものと、通用銭鋳造段階によるものとがあると思います。砂と言っても多くはきめの細かいもので、型として固める必要があるため、多少粘土質で100%のガラス質ではうまくゆかない気がします。(憶測です。) ちなみに鋳砂の最高級品は千葉県の館山でとれた房州砂で現地では白土と呼ばれるそうです。きめの細かな凝灰岩(泥?)の地層から採取されるそうで、江戸時代から採掘がはじまり、歯磨き砂として評判が立ち、昭和40年代までクレンザーの原料として商業採掘されたそうです。(今でも研磨剤としての需要があるため小規模採掘は続いているようです。)江戸時代の南房総地区は、石材の房州石と鋳砂の一大鉱業都市だったようです。
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