投稿者:68式ヲヤジ
当然ながら絵銭です。本物は仙臺通寶類の中では別格の評価で、私には一生縁がないと断言できる品です。
ただ額面は不思議です。銀建てとなっている以上同時期に発行された銀札と同類になると思いますが
その銀札は銀十五匁、七匁五分、三匁七分五厘の三種で金建ての仙台ではそれぞれ金一分、金二朱、金一朱に
相当し金一両=銀六十匁の固定勘定となっています。
ところがこの勘定ですと銀一匁は0.2666朱となるので分かりにくく使いづらい額面になると思うのです。
実際の銀札は藩に売る米も正金も準備がない状態での発行でしたので価値はたちまち変動、下落してしまい
目論み通りにはならなかったのですが、この銭貨は試鋳という段階ですでに中途半端な額面を付けられたのが
腑に落ちないところです。
※修正できました。自腹にさせてしまって申し訳ありません。