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投稿者:安全環境委員会:堀晃浩
401 伴走モータの逆走による競技艇への接触について 安全環境委員会・堀晃浩 2021/7/2 伴走モーターの接触について    日本ボート協会安全環境委員会 委員長 竹内 浩               担当 スタッフ 堀 晃浩 アクシデントレポートのご提出ありがとうございました。 大学4+の練習に併走していたモーターボート(コーチ、学生マネージャ2名の3名乗船)がカーブで川の左側をショートカット気味に通過し対向してきた1Xと接触しました。 【事実経過】 場所:河川 日時:2020年6月19日土曜日7時22分 小雨(日照なし) 該当艇:大学モーターボート(3名乗船)、社会人1X 人的損害:なし 物的損害:1Xオールにモーターが接触。塗装がはがれ2-3 mmの傷がついた。 状況 7:20頃:大学4+の練習にモーターボートで併走。川の左側(逆走側)をショートカット気味に走行した。状況図参照。 モーターにはコーチA、学生マネージャB、Cの3名が乗船。 モーター運転はCが担当、運転経験は約1年でほぼ毎週荒川で練習の補助として運転をしていた。事故時には、4+に並走していた。 Aは4+の漕ぎを見ながら指導、Bはビデオを担当していた。Cはその日は荒川に出ている艇の数が少なかったので、運転の際にビデオの画角や指導のしやすさを重視してしまい、その日は雨天で視界が悪かったにも関わらず、周囲の確認を怠った。 7:22:前方から1Xが漕行してくるのに気が付かず、声をかけられて回避したが間に合わず、Sサイドのオールとモーターボートが接触した。すぐにモーターを止め謝罪。 帰艇後:謝罪と損傷状態の確認のため先方にお伺いした。 事故の状況と今後の対策についてご指導いただいた。部内でも関係学生に対策を周知した。 【対策・計画】 川の右側通行の遵守、操縦者の周囲の確認徹底 【安全環境委員会より】 手早いアクシデントレポートの提出有難うございました。 コーチボートが対向してきた別のボート(1X)の進路をふさいでしまったアクシデントでした。アクシデントレポートによれば、1Xから声をかけられるまで気が付かなかったようでした。モーターの運転担当は、ビデオの画角や指導のしやすさに注意が行ってしまったケースでした。当日は曇天で見通しが悪かったため通常ならばより注意を払うべきところであったと考えられます。 航跡を拝見しておりますと、4+のコース取りも川の中央付近をとっているため、Sサイドからの撮影をしていることを考えると、モーターの進路が少なくなっているかのようです。 競技艇や一般の艇が行きかう水域での撮影ではモーターだけでなく競技艇(4+)もモーターの進路に対する配慮を行えばより安全な撮影が可能と思われます。乗艇前のミーティングで大まかにでもコース取り、撮影方向など打ち合わせ、逆走側に入る可能性を極力小さくするように工夫していただけるといいのかなと感じました。 【追伸】 本レポートの趣旨から離れてしまいますが、競技艇のほうから視認性を上げる試みを投稿しています。一般船舶が行きかう河川では競技用ボートは小さいために大きな船に比べて視認性が劣る点が気になっています。 https://6257.teacup.com/incident/bbs/330 において昼間点灯の提案をしていますのでご興味のある方は、参考になさってください。
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