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投稿者:藤吉功
この冬の野幌の森は、積雪1mほどです。深雪で歩きにくいためか、入込者の比較的少ない中央線を、幅広の歩くスキーですすみました。 するとどうでしょう。木立の中に、エゾシカたちの姿(写真1枚目。あごひげはオスの成獣)がずいぶんと目につきました。 かつて、この森のシカたちは、支笏湖方面など南に移動して越冬するといわれていましたが、温暖化の近年では、厳冬期も堂々と遣り過ごすようです。ここは鳥獣保護区の指定もあり、シカたちにとっては”安全地帯”なのでしょう。 下草類が雪に埋もれてエサの乏しいこの季節は、まだ倒伏せず雪上に出ているササ類(写真2枚目。葉がすっかり食べられている)を筆頭に、立木のハルニレやオヒョウ、イチイなどの柔らかい枝先や樹皮を幹周スッポリと剥ぎ取る食害が深刻(写真3枚目。樹皮を剥がされた樹木とメスの成獣)で、これらは早晩立ち枯れしてしまいます。 シカも個体数が増えすぎると、色々と悩ましい事態を招きますね。
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