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投稿者:浩泉丸
収集の誌上入札が話題になっていました。本来、現在進行形の入札品は迷惑をかけるのでコメントは極力しない主義でしたが・・・禁を破りちょっとだけ顔を出します。 2082番 長郭手狭玉寶陰起文 ひとめ磨きの品で、こんなものに手を出してはいけないと怒られそうな品。普通は不人気なんでしょうけど。だいたい陰起文は湯圧の不足しがちなできの悪い天保密鋳に多く、字画の細かい寶王は湯回り不良で狭玉寶になりがち。狭王寶よりむしろ天の二引きの長さや背輪右側の深い彫あとに目が行ってしまいます。文字変化は寛永通宝でいえば砂笵の横ずれ変化で、寶足はさして長くは見えませんがかなり刔輪だろうなあ・・・といった雰囲気ですね。 2084番 細郭手濶縁大様 49.7gの表記で一躍有名になった?品。49.7gは異常ですけど、実測値情報の25.2gもなかなかです。とらさん問い合わせたのかしら?ちなみにHPを見ていたら覆輪存痕厚肉重量銭の名で29.6gというものがあった。どこにあるんだろう、忘れていました。 ただこの品をみていると通頭上の郭のえぐれと、細字の筆法が妙に気になりました。2年ほどに入手した前覆輪刮頭天と同じ雰囲気なんですね。同類系統かなあと思ってます。49.7㎜は確かに大様です。ここらへんの0.1㎜の差ってコレクターには重要ですけど一般の人には訳が分からない世界です。かくいう私も関東のAさんから49.9㎜の細郭手を大枚はたいて買ってしまった歴があります。たかが0.1㎜、されど0.1㎜の世界。誤差といわれればそれまで・・・病気の世界のお話。 2085番 細郭手濶縁背反郭 画像がきれいだったので目に留まりました。背の百の下が削られていれば珍しいので気になりましたは、どうもこれは違うかな。そもそも覆輪加工は反郭になりやすいのです。普通の覆輪刔輪ですね。応札しちゃったけど・・・B級とまでは言えないけど特徴薄いかなあ。拡大すると通尾から糸のような鋳割れの湯走りがかすかに走っています。 2098番 長郭手寶下刔輪 この手のものは熱狂する人がたくさんいます。肥足寶のような雰囲気でやや粗製の品なんですけどね。不知天保通寶分類譜の下巻P179の7に同じ品が掲載されています。兄弟なのか同一なのかはわからない。ここはTさんの独壇場の世界ですね。 次のページも面白いのですが、これ以上書くと怒られそうです。不知銭は面白いです。昨年からアルバム未整理で」15~16枚机の上に転がっていて、時々猫が落として遊んでます。こんな状態じゃ新しいものは欲しいけど、お金がもったいない・・・大学生の子供が新たにアパート借りたので毎月、私にとってA級不知銭クラスのお金が飛んでゆきます。どうしよう。
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