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投稿者:清盛
おはようごだいます。 秋には多彩な形容句が付く。「食欲の秋」「読書の秋」「虫の秋」。農業国だった日本は古来、秋は実りの季節だった。天の恵みを腹いっぱい食べ、虫の声を聴きながら、読書に夜長を楽しむのは、至福の時である▼作家の五木寛之氏によると、インドでは古来、人生を四つの時期に分けた。勉学専一の「学生(がくしょう)期」、家庭を築く「家住期」、自然を友にする「林住期」、天命の尽きるのに備える「遊行(ゆぎょう)期」だ▼遊行期は歌人西行や俳人、尾崎放哉のような自由人、あるいはお遍路の時期といえようか。五木氏によると、古代インドではすべてを投げ捨て、頭陀(ずだ)袋一つで、聖なる川ガンジスのほとりで 心静かに死を待つ姿、という。凡愚にはなかなかこの心境は難しいが、その前にある林住期は、悠々自適の充実期だ 画像のタイトルは街道です。
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