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投稿者:本広克行
[YouTube:3YLceLUB9hg:R] 亜人(日本 ) 2017年 邦画年間興行収入ランキング24位 2017年の東京。研修医の永井圭はトラックと衝突し死亡するが、その直後、肉体が回復し生還。不死身の新人類“亜人”であることが発覚する。圭は追われる身となり、亜人研究施設に監禁されるが、“帽子”と呼ばれる亜人のテロリスト・佐藤に助けられる。 しかし、佐藤は国家転覆計画に加担しない圭を敵視。圭は佐藤の暴走を止めるために立ち上がる…… 監督 本広克行 代表作 『踊る大捜査線 シリーズ』  脚本 瀬古浩司、山浦雅大 音楽 菅野祐悟 代表作 『容疑者Xの献身』『麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜』 主演 佐藤健(圭) 代表作 『るろうに剣心 シリーズ』『8年越しの花嫁 奇跡の実話』 原作 桜井画門 『亜人』 上映時間 109分 登場人物 永井圭: 大学病院の研修医。 永井慧理子: 永井圭の妹。(浜辺美波) 代表作 『君の膵臓をたべたい』 戸崎優: 厚生労働省亜人管理委員会のトップ。(玉山鉄二) 代表作 『ハゲタカ』『フリージア』 佐藤: 国内第一号の亜人。(綾野剛) 代表作 『新宿スワン シリーズ』『怒り』 田中功次: 国内第二号の亜人。(城田優) 代表作 『荒くれKNIGHT』 【起】 "「亜人」とは 死ぬことが出来ない新しい人類である。 どれだけ肉体が傷付いても、 一時的に死ぬ事で、元通りに再生する特徴を持つ。 26年前、アフリカで初めて発見され、 現在、全世界で46体確認されている。 日本政府は亜人管理委員会を設立し、 謎を解明するため、日々、研究を重ねている。〟 2017年、東京。 東都大学付属病院の26歳の研修医・永井圭は、千代田区中之橋の路上でトラックに轢かれました。 交通事故で死亡したのですが、その場で生き返ったことで、圭は亜人であることが判明します。 国内では3例目でした。 厚生労働省に引き渡された圭は、その日から極秘の研究所でさんざんな目に遭います。 厚生労働省は、亜人が死なない謎を解明するために、圭を検査台に拘束すると、ありとあらゆる人体実験を行ないました。 一旦死んで蘇ることを、リセットと表現します。 亜人は死んでもリセットされて再生しますが、痛みは伴います。また死ぬまでは再生せず、つらい時間を過ごします。 3日間、亜人として人体実験を繰り返された圭のところへ、突然変化が起きました。 施設が爆破され、佐藤と名乗る男と田中功次という男が、圭を救出に現れたのです。 佐藤も田中も、亜人でした。攻撃を受けて被弾しても、自殺することでまた再生します。 そして佐藤も田中も、かつて亜人として圭と同じように、この施設で同じ人体実験を施された者でした。 施設の責任者・戸崎優は、非致死性麻酔薬を打つことで、対抗しようとします。 戦いは圧倒的に、佐藤と田中にとって有利でした。 佐藤は圭を助けると、「この国は息を吐くように嘘をつく。亜人をモルモットとしてしか見ていない。共に戦おう、亜人の未来のために」と手を差し伸べます。 ところがそのために、近藤や野村たち研究員を殺すよう言われた圭は、殺人を嫌いました。 佐藤は圭が躊躇するのを見ると「私はね、殺すのが結構好きなんだよ」と言い、研究員のひとりを殺します。 圭と考えが違うと気付いた佐藤は、「君はとんだ期待外れだ」と言いました。 圭は野村と近藤を連れ、取引します。野村と近藤を逃がすおとりとなる代わりに、脱出ルートを教えろと言います。 佐藤と戦った圭は、佐藤が黒いもやもやとした塊を出すのを見ました。黒い包帯を巻いたミイラのようなものです。圭はこれを、「黒い幽霊」と表現しました。 黒い幽霊は、亜人が持つ能力のひとつでした。 佐藤に対抗した圭も、黒い幽霊を出せます。ところが能力が目覚めたばかりなので、うまく使いこなせません。 佐藤も圭に感心していました。「2体目を出せるのか。自由だねえ、永井君のは」と言うと、佐藤はそのまま屋上からダイブして立ち去ります。その後、圭も逃走しました。 爆破で色めき立ったマスコミ陣は、永井圭の逃亡のニュースを流します。 永井圭の逃亡で湧くマスコミの前に、佐藤と田中が姿を見せました。田中はこれみよがしに、車椅子に乗っています。 佐藤はマスコミに対し、「この国の国家権力は、亜人を使って人体実験しています。亜人の実験でグラント製薬は新薬を開発し、フォージ重工は禁止されているはずの毒ガスを製造している。ほかのメーカーも人体実験して、政府は莫大な金を得ている」と暴露しました。 「田中君は2年間、政府の犠牲になった」と言い、佐藤は「詳細は〝亜人.com〟にアップロードされています」と言います。 その後、佐藤は政府に対して「亜人にも市民権を認め、特別自治区を設置してくれ」と要求しました。 佐藤の発言は、大きな波紋を呼びます。 その日からテレビや新聞、世間でも亜人の話題ばかりでした。有識者の意見も分かれます。 マスコミの報道では、圭も佐藤たちと行動を共にしていると思われていましたが、圭は単独行動を取っていました。 田舎の町に逃れた圭は、ふらふら歩いているところを初老女性・山中に招かれ、お世話になります。 山中は、圭に何も聞きませんでした。夫と息子を亡くしているらしく、仏壇には遺影があります。 【承】 圭の妹・慧理子の入院する病院に、戸崎の部下の下村泉という女性が訪ねてきました。 泉は慧理子に兄の消息を尋ねますが、もともと慧理子と圭は疎遠で、来ていませんでした。 話をしている最中に、泉が宙に浮いたのを見て、慧理子は驚きます。 亜人・田中が遠隔で操る黒い幽霊が攻撃を仕掛けてきたのですが、亜人以外には黒い幽霊は見えません。 護衛の警官2名にも黒い幽霊は見えず、警官たちも倒されました。 田中は、圭の妹・慧理子をおとりにして、圭をおびき出す作戦を佐藤から言い渡されていました。 ところが泉が死んでおらず、黒い幽霊を出して戦い始めます。 遠いと黒い幽霊を上手に操作できないので、田中は病院内に入り込み、泉と顔を合わせました。大騒ぎになったので、田中は慧理子を奪わずに去ります。 厚生労働省の戸崎は、亜人.comで流されている「田中が繰り返し人体実験を受けている映像」を、「ねつ造だ、CG合成映像だ」と主張しました。 佐藤の要求には、応じないつもりです。 田舎にこもった圭は、いざという時のために、黒い幽霊の操り方を練習し始めました。 世話になっている山中の手伝いもして、一緒に暮らします。 戸崎が取引に応じないことを、佐藤は読んでいました。 ブローカーの猫沢から武器の提供を受け、代わりに腎臓10個と肝臓5個を渡します。 妹・慧理子がさらわれそうになったニュースを聞いた圭は、妹の個室に「屋上に1人で来てくれ」というメモを残しました。慧理子はそれを見て屋上に行きます。 泉に助けられた慧理子は、泉が亜人であることを口止めしていました。 慧理子は兄の圭に「これからどうするの?」と聞きます。 「医学部に入って医者になったと思ったら、亜人になって俺の人生パアだ」とぼやく兄を見て、慧理子はあまり兄が変わっていないことに気づきました。 圭は妹・慧理子を連れて、山中宅に避難します。 佐藤と田中が、新たに動画をアップしました。 佐藤が5日経過しても返答が得られないことを告げ、「厚生労働省を壊滅させる」と犯行予告します。 「11月25日、午後3時。この考えを支持する亜人がいれば、共に戦おう。人間たちよ、衝撃に備えよ。これが第1ウェーブだ」 11月25日当日。 千代田区霞が関にある厚生労働省前には、おおぜいのマスコミが押し寄せていました。 午後2時55分になっても、なんの変化もないことで、マスコミでは犯行予告はデマなのではないかという見方が強まります。 ところが午後3時ちょうどに飛行機が厚生労働省のビルに、もろに直撃しました。 操縦していたのは佐藤です。 ビル内で再生した佐藤に、ドローンで田中が重火器を送りました。佐藤は武器でビル内に残る人たちを殺していきます。 佐藤の暴挙に対し、特殊急襲部隊SATの出動が命ぜられました。しかしそれこそが、佐藤が思う「第2ウェーブ」でした。 平和ボケしている日本国で最も強いのは、自衛隊ではなくSATです。そのSATをおびき寄せて叩くのが、佐藤の目的でした。 「永井君、見てるよね。しっかり見届けてくれよ。亜人の力ってものを」 そう言った佐藤ですが、SATの絶え間ない銃弾を受け続けます。 佐藤が復活するより前に殺すことで、自由を奪って捕獲しようというのが、SATの取った作戦でした。 ところが佐藤もそれを読んでいました。田中が現れてSATを射撃し、助太刀します。 佐藤も復活し、攻撃を開始しました。 こうなると亜人の独壇場でした。佐藤は手榴弾をSAT兵士のヘルメットに投げ入れ、仲間の兵士に突き飛ばして、吹き飛ばします。 同じ頃、山中のところで暮らしている圭が、亜人ではないかと疑う近所の人たちが押しかけました。 山中は圭が亜人だと知っていて、かくまっていました。 【転】 「困ってる人がいると助ける、そういうもんだよ」 そう言った山中は圭と慧理子を裏口から逃がし、自分は玄関から出て近所の人に応対し、逃亡を幇助します。 SATを全滅させた佐藤は「さすがに強いねえ」と言うと、次の要求を突きつけました。 「20日後の午後8時までに、東京を明け渡し、亜人の特別自治区にすること。もし要求が聞き入れられなかった場合、特殊神経ガスAJVXを東京都全域に散布する。これは脅しではない。東京を人間の住めない街にするリノベーション、これが第3のウェーブだ」 佐藤のもとに、佐藤を支持する5人の亜人が集まっていました。 佐藤の次なる要求を受け、またもや世論は騒いでいます。 妹の慧理子は「ずっと逃げなきゃならないのかな。亜人ってだけで、何も悪いことしてないのに」と呟きました。 それを聞いた圭は、極端な思想と行動を持つ佐藤を倒せばいいのだと思います。 報道の裏では、佐藤と戸崎がテレビ電話で取引していました。 戸崎は「九州南部か北海道の一部ならば、提供する」と持ちかけますが、佐藤は「交渉決裂だ」と答えます。 新たに集まった5人の亜人のうち、そこまで強硬手段を取る必要はないのではないかという声があがりました。 佐藤は自分に不満の声をあげた2名の首を切り、身体部分と分けてドラム缶に封印します。こうすることで、ドラム缶が邪魔になって復活を果たせず、かといって死ねない状態が続きます。 内閣官邸で要人にもの申した戸崎は、亜人対象の特殊部隊を作ることを提案しました。 〝対亜人特選群 略称「対亜」 亜人の拘束を目的に編成された 陸上自衛隊の特殊部隊である。〟 ネットやニュースでも連日、佐藤の発言を受けて、有識者のあいだでさまざまな議論がなされます。 You Tuberのヒカキンは、東京から逃げると宣言しました。 圭は戸崎に接触し、協力態勢を敷きたいと言います。不死身の兵士が1人加わることで、相当な戦力になるだろうと持ちかけました。さらに佐藤を封印する作戦もあるそうです。 圭が戸崎に協力するにあたり、2つの条件を出します。 1つは妹の慧理子を政府が保護することで、もう1つは、佐藤を止めた後には圭に新しい身分を与え、以後、一切の詮索をしないこと、というものでした。 圭は戸崎のことを調べており、戸崎に入院中の婚約者がいることを突き止めていました。 もし約束を果たさない場合には、婚約者を殺すと脅します。 戸崎が圭に返した言葉は、「私の名前はトザキじゃない。トサキだ」でした。実質的に手を組むという意味です。 妹の慧理子は泉と会い、保護されました。 圭を連れた戸崎は、亜人研究所で作戦会議をします。 真鍋、平沢という部下を、戸崎は圭に紹介しました。 特殊神経ガスAJVXは、フォージ重工にしか存在しないガスです。それを奪いに来た時に倒すのが最も効率的で、これは必ず佐藤がやってくるだろうと戸崎が発言しました。 そのガスは、佐藤の人体実験によって完成したものだからです。 続いて圭が、自分の考えた作戦を明かします。 同じ頃。 残った3人の亜人男性、ゲン、高橋、奥山にも、田中が説明していました。 田中は人体実験に3年間苦しめられた後、佐藤に救い出されました。 ところがその佐藤は、実に20年もの長きにわたって、人体実験の日々に苦しめられていたそうです。 その成果として作られたAJVXは、佐藤にとっては「人間に同じ苦しみを味わわせてやりたい」という代物でした。 AJVXはフォージ重工のビルの49階にある、社長室の金庫にしまわれています。 エントランスから車椅子で入った奥山は、社員証でビルに入りました。 20階にあるサーバールームに侵入し、奥山はハッキングを開始します。 【結】 続いてエントランスから高橋、ゲン、田中が銃撃しながら入りこみました。 人々に銃弾を浴びせた3人は、9階の警備室を襲います。 田中たちは重火器と共に、お守りと称して「あるもの」を佐藤から持たされていました。 佐藤はというと、『ピクニック(♪丘をこえゆこうよ 口笛吹きつつ♪)』の口笛を吹きながら、自転車をこいで全く別の場所、東京郊外の工場倉庫の近くにいました。 銃弾を受けた人々の中にまじった圭は、襲撃部隊に佐藤がいないことを知り、戸崎に無線で知らせます。 佐藤がいないと計画が狂うので、圭は黒い幽霊を出してフロア内を見て回るよう命じます。 ハッキングを終えた奥山はフロアのあちこちに発信源を置き、攪乱させていました。 圭の黒い幽霊は奥山を見つけ、泉が奥山と戦います。 泉が奥山を封じました。非致死性麻酔薬を打たれ、奥山は眠ります。 高橋、ゲン、田中が社長室に入ると共に、圭は部屋の排気をオンにしました。そして自分の黒い粒子を排気に乗せて、社長室に流しこみます。 亜人である高橋、ゲン、田中は、黒い粒子で視界を覆われました。いっぽう、人間側の真鍋と平沢には、黒い粒子は見えません。 真鍋と平沢は3人に非致死性麻酔薬を打ちました。3人とも眠ります。 5人のうち4人まで封じたものの、肝心の佐藤の出方だけが分からず、圭も戸崎も気が抜けませんでした。 田中たちが持つ武器の中に、何者かの左腕があるのも気になります。 佐藤は郊外の倉庫に行くと、木材破砕機を見ていました。木材を5cmのチップに粉砕する機械です。 そばにいた工場の従業員男性に「これから珍しいものが見られるよ」と言った佐藤は、その機械に身を投じました。 佐藤には、左腕がありませんでした。 亜人は再生する際、最も大きな肉片を核にして復活します。 それを利用して佐藤は郊外にいながらにして、左腕を頼りに一瞬にしてフォード重工の49階社長室にワープ(転送)しました。 佐藤は「やあ、来ちゃった」と言うと攻撃を始めます。佐藤は平沢を殺しました。 平沢は「佐藤と戦って、お前の人生を生きろ」と圭に言葉を残します。 田中を殺して麻酔から起こした佐藤は、社長の石丸を殺害してAJVXを取り出し、屋上から散布しようと考えました。 「やあ、永井君、いるんだろう。ガスを撒くよ。永井君、君も行こう。最高のエンドロールといこう」 それを聞いた圭は、戸崎に対亜の出動要請をします。 最上階の格納ヘリポートに行った佐藤は、追いかけてきた圭と戦います。 戦闘の最中、圭の片腕が吹き飛ばされます。 田中は戸崎と会いますが、泉が戦いました。 AJVXガスはガラスの瓶に保管されており、戦いの最中に佐藤はわざと放り、散布させようとします。 それを受け止めた圭は、戦いに集中するために隠しました。 田中は泉が取り押さえ、戸崎が麻酔を打ちます。 佐藤は圭と戦いながら、圭が複数の黒い幽霊を出せることに驚嘆していました。 なぜ人間の味方をするのか質問した佐藤は、圭から「人間とか亜人とか、そんなこと、どうでもいいんです。僕はただあんたが、嫌いなんだよ」という答えを得て、「やっぱり君はユニークだ」と返します。 圭は佐藤に麻酔を打ちましたが、黒い幽霊が佐藤を攻撃したことで、佐藤がリセットされます。 圭は形勢を逆転されますが、「ヘリポートのHマークに圭と佐藤が到達する」ことが、圭の計算でした。 そこへ対亜が突入し、周囲から一斉に液体窒素を噴霧します。 佐藤と圭は凍結しました。その後、粉砕されます。 再生不能な状態にするのが、圭の立てた作戦でした。 破片は慎重に集められ、復活しないように保管されることになりました。 屋上に到着した戸崎は、圭と取引した内容が果たされず、圭も破片となってしまっていることにあぜんとします。 ところが圭は、佐藤と同じ手段を取っていました。戦闘の途中で片腕を失い、ヘリポートの隅に放置していたのです。 腕を核にして復活を果たした圭は、屋上からダイブして逃げ去りました。 The End _hmhm みんなの評価 4.0/5.0 最高 (^0^) 邦画でここまでのアクションは本当に久し振り。役者陣皆上手だけど特に綾野剛のヒールっぷりが嵌ってた。役作りに相当時間かけたのが窺える。 脚本演出も文句なしの出来栄えでテンポ良くセンスに溢れてる。 最低 ( ` 3´) 冒頭からなぜ逃げるか分からない 死なないのに 死なないから何もドキドキがありません とにかくなぜ逃げるか分かりません 死なないのに
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