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投稿者:クレイジー・ユンカース
 こんばんは、クレイジー・ユンカースです。月末です。リーデマン72、Ju90輸送機の製作を始めています。昨年のJu89ほどではないと思いますが、こちらも一度は撃退されたキットでかなり手強そうです。  左の写真はキットの機体、Ju90Z-2、W.Nr.0009のJ4+KH時代の実機写真です。まともな写真はこれしかないようで、コードレターも「H」の部分が隠れてしまっていますがここは資料本の脚注を信じます。面白いのはJu89V1後期で出現し、V2では元に戻った拡大ラダーが形が丸っこく洗練されてまた復活していることです。  しかしながら前回お見せしたリーデマンキットの箱絵の側面図と比べると大きな違いがあって、ひとつは尾部にターレットのあることです。箱絵ではターレットは位置的に見えないとも考えられますがターレットの部品はなく、簡素なインストの図面は正面図と外翼の平面図だけです。但し、このターレットは別ルートで入手しています。というのは、このJu90は14機前後が作られ、ルフトハンザに就航していることもあってか、Ju89よりはキットに恵まれています。さすがにインジェクションはありませんがリーデマンでももうひとつV3バイエルンがあり、バキュではエアモデルから72、エアクラフトモデルスから144でキットがでています。そしてなんということでしょう!使えるかはこれから検討ですが、このエアモデルバキュに何故かターレットの透明部品があるのです。因みにエアモデルのインストにはJu90Z-2、W.Nr.0005(V9)プロイセン(後にGF+GE、J4+GHやG6+CY)の詳細な四面図がありますが、ターレットは描かれていません。  違いのもうひとつは機体の色です。この実機写真ではかなりライトグレーっぽく見えるのですが、リーデマンのインストの説明には「我々の知る情報によればこの機体は白い胴体帯をまとったRLM71」とあります。このRLM71というのはブラウングリーンといった感じのかなり濃い色で、なるほど箱絵の機体の色が濃いめなのはそういうことか、と納得なのですがこの写真と比べると違和感があります。もう一枚別の、地上後方から撮ったこの機体とされる写真でもやはり機体は白っぽく見えて、さてどうするかというところです。    真ん中の写真はリーデマンキットの中味です。まず胴体ですが見事な造形です。まるでカツオブシのようで、力強さとダイナミズムに溢れています。主翼は以前の作業で上下を接着済みですが中味が詰まっていて結構重く、リューターで中を削らなかったことが悔やまれます。主翼の真ん中に見える白い部分も以前の作業のプラ板構築物で、キットはがらんどうの胴体の左右が内側に反っているのでこの白い部分に跨がせてすぼまるのを防止する意図です。このキットは2006年と2009年に計四ヶ月間製作をしていますが何故か写真や覚え書きが全くありません。そのため当時はどう考えていたか分かりませんが、目下はこの構築物の上に、左に立ててあるプラ板を接着して床にしようと考えています。そのために構築物の高さを削って低くしました。因みにこのキットは胴体が凹モールドで主翼は凸モールドという困りものです。  右の写真は胴体で、上にあるのが180番のスポンジヤスリをつけた先曲がりの逆ピンセットで、下にあるのは後部胴体下面のランプ扉です。胴体は厚みが非常に不均一で、厚いところををリューターで削って炭鉱の内部のようになったところにヤスリをかけています。窓がけっこうあるのでここから見える範囲で内部を作り込もうと考えていますが範囲が広く、実機の写真を見ると内側は縦と横に肋材が走っており、床は輸送機なのでフラットです。ここで特徴的なランプ扉を開くとすると内部の作り込みの範囲は後方に拡大し、コクピット左側にある昇降扉の折れ曲がりメカニズムもなかなか面白そうなのでこれを開けた状態にしようとすると作り込み範囲は前方にも拡大し、要するにほとんど胴体全部じゃん、となって大いに頭痛の痛いところです。
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