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投稿者:快速つくばね
 JR旅客会社は、それぞれ各社別の鉄道博物館を保有し、各社特色のある展示をしていますが、なかでもJR西日本の京都鉄博は次々と現役車両を入線させ展示させています。その車両も自社に限定せず、入線可能な今回のようなJR貨物の機関車やJR四国の初代「伊予灘ものがたり」などを展示しています。回送に問題がありますが、他社の鉄博もそれぞれ互いに協力し、大宮で「サンダーバード」の683系、京都で「あずさ」のE353系が見られるような相互展示ができればよいですね。  JR貨物の国鉄時代の保存車両は、博物館に相当する集積展示する施設が無いため、神奈川臨海鉄道横浜本牧機関区のC56 139やJR貨物広島車両所のEF59 21 のように各地に分散されて保管されています。費用面では大変と思いますが、由緒ある隅田川駅や吹田貨物ターミナル駅で我々の世代の絵本にあったような懐かしい「ワム」、「トラ」、「セキ」、「タキ」などを連結した姿を見てみたいものです。  2016年(平成28年)OB会の桑名合宿の翌日の6月5日に三岐鉄道三岐線丹生川駅構内にある「貨物鉄道博物館」を訪問しました。この博物館は、一般からの寄付と、ボランティアにより運営され、主要な展示物は全国の鉄道事業者や企業・個人からの寄贈や貸与によるもので、現存する最古級の貴重な車輌が展示されています。  保存車の東武39号蒸気機関車は、1898年に英国シャープ・スチュアート社で6両が製造され、日本鉄道に納入され1906年の日本鉄道国有化で官設鉄道に籍を移し、1909年の形式称号規程で5650形(5650-5655)となりました。主に東北、常磐、高崎線で使用され、最後は仙台鉄道局管内の新津に集められました。1922年に全機が東武鉄道に譲渡され同社のB4形(35-40)に改番されました。39号機は1966年まで貨物列車の牽引に使用され、廃車後、東京都豊島区の昭和鉄道高校で保存されていましたが、校舎改築で移転先を探していたところ、2003年に当館が開館することとなり、こちらで保存されることになりました。
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