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投稿者:きよもり
おはようごだいます。 いつもお世話世話になっております。おはようごだいます。 異界の住人を演じることもある俳優であっても、山姥(やまんば)にこれほど共感した人は、珍しいだろう。女優の市原悦子さんにとって、それは世の中から見捨てられ、追われ、山で生きることを強いられた悲しく弱い存在なのだという。だから、時に復讐(ふくしゅう)をするが「心のいい者に触れたら、これ以上やさしくなれる者はない…そこがいとしい」。対談で語っている ▼光が当たっていない場所で生きる人、弱くも優しい人々の情念や屈折を演じた姿が強く心に残る。八十二歳で市原さんが亡くなった ▼千葉県内の疎開先で、東京大空襲により真っ赤に染まった空を見ている。戦後の混乱と食糧難の中で育った。苦しい日常を助け合いながら生き抜いてきた時代が人としての原点になったという。弱く、恵まれてはいないが、たくましい。そんな人々の世界が、その後の芸の血や肉になったに違いない 今日のタイトルは風景遺産です。
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