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投稿者:ジョージー・ルーク
[YouTube:edC14v560L8:R] ふたりの女王 メアリーとエリザベス(原題: Mary Queen of Scots 英・米合作) 2018年 全世界年間興行収入ランキング 18歳で夫のフランス王を亡くしたメアリー・スチュアートは、スコットランドに帰国して王位に就くが、故郷はイングランド女王エリザベスI世の支配下にあった。やがて、メアリーが自身のイングランド王位継承権を主張したことで両者の間に緊張が走る。さらにそれぞれの宮廷で生じた内部抗争などにより、ふたりの女王の地位が揺らぐ…… 監督 ジョージー・ルーク *英国女性舞台演出家。 脚本 ボー・ウィリモン 代表作 『スーパー・チューズデー 正義を売った日』の原作。 音楽 マックス・リヒター 代表作 『戦場でワルツを』『メッセージ』『女神の見えざる手』 主演 シアーシャ・ローナン(メアリー)、マーゴット・ロビー(エリザベス) 原作 ジョン・ガイ 『Queen of Scots: The True Life of Mary Stuart』 上映時間 124分 登場人物 メアリー・スチュアート: スコットランド女王。(シアーシャ・ローナン) 代表作 『つぐない』『ラブリーボーン』『レディ・バード』 エリザベス1世: イングランド女王。(マーゴット・ロビー) 代表作 『スーサイド・スクワッド』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『スキャンダル』 ダヴィド・リッツィオ: メアリーの秘書、音楽家。(イスマエル・クルス・コルドバ) 代表作 『ミス・リベンジ』『ブライド・ウエポン』 ジェームズ・スチュアート: メアリーの異母兄。爵位名:マリ伯爵。(ジェームズ・マクアードル) ジョン・ノックス: 長老派教会の創始者。(デイヴィッド・テナント) 代表作 『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』『フライトナイト/恐怖の夜』 ロバート・ダドリー: エリザベスの寵臣。爵位名:レスター伯爵。(ジョー・アルウィン) 代表作 『ビリー・リンの永遠の一日』『ベロニカとの記憶』『女王陛下のお気に入り』 ウィリアム・セシル: エリザベスの寵臣。爵位名:バーリー男爵。(ガイ・ピアース) 代表作 『プリシラ』『L.A.コンフィデンシャル』『メメント』 マシュー・ステュアート: ヘンリーの父親。爵位名:レノックス伯爵。(ブレンダン・コイル) 代表作 『世界一キライなあなたに』 ヘンリー・スチュアート: メアリーの2番目の夫。爵位名:ダーンリー伯爵。(ジャック・ロウデン) 代表作 『否定と肯定』『ダンケルク』『最悪の選択』 【起】 1587年、イングランド。断頭台の上には、真っ赤なドレスを身にまとったメアリー・スチュアートの姿がありました。 1542年から1567年までスコットランドの女王として君臨したメアリー。イングランドでの幽閉生活は20年。今まさに最期を向かえようとしていました。 【承】 スコットランド王だった父の戦死で0歳で女王となったメアリーは、16歳でフランス王妃に、18歳で夫を病気で亡くし未亡人となり、スコットランドへ帰国します。 メアリーの帰りを待っていたのは、腹違いの兄・マリ伯と保守的な臣下たちでした。プロテスタントを受容していたスコットランドでは、幼少期からカトリックの教えを受けてきたメアリーのことを非難する者もいました。そして、隣国に位置するイングランドでは、メアリーの従姉妹にあたる女王エリザベスⅠ世が国を統治していました。 メアリーはエリザベスに「親愛なるお姉妹様」と手紙を送ります。その内容は平和な関係を求めながらも王位継承権を主張する内容でした。 若く美しく自信にあふれたメアリーの存在は、スコットランド、イングランドの両国にとって脅威の存在となります。 宗教は個人の自由とするメアリーに激しく対立するプロテスタントの長老派教会創始者ジョン・ノックスは、女性が力を持つことを好まない臣下、マリ伯や国務大臣メイトランドとともに、メアリーの失脚を画策します。 一方、イングランドでもメアリーに王位継承を諦めさせるようと策が練られていました。それは、エリザベス女王の寵臣とメアリーを結婚させようとするものでした。その相手に選ばれたのは、エリザベス女王の枢密顧問官であり、寵愛を受けていたレスター伯爵でした。エリザベスは、自分が結婚することで権力争いが起こることを何より恐れていました。自分は結婚せず子供も産まないと非婚宣言をしていました。 レスター伯爵はエリザベスの心中を察しながらも側にいてくれる大事な恋人でした。国の混乱を避けるため、エリザベスは泣く泣くレスター伯爵をメアリーの元へと送ります。しかし、メアリーはそれをも知っていたかのように「今は結婚よりも王位継承が先よ。女同志で会って話がしたい」。と突き返します。メアリーの態度に表面上は穏やかに対応するも、エリザベスは面会を拒否し続けます。 ある日メアリーは、エリザベスが自分との面会を拒絶する理由を突き止めます。エリザベスは天然痘を患っていたのです。死は免れたものの、髪の毛は抜け落ち、顔には醜い痕が残ってしまいました。 それを知ったメアリーは不謹慎にも喜びを隠しきれません。「私はエリザベスとは違う。子供を産める女よ」。女王であり、ひとりの女性として恋愛も楽しむメアリーは、どこか勝ち誇っていました。 メアリーの元に、イングランドを追われたスチュアート家が挨拶にやってきます。子息のダーンリー卿と恋に落ちるメアリー。周りはふたりの結婚に反対します。メアリーは、一時の感情に流されるなと心配し忠告する義兄マリ伯までも、追放してしまいます。その結婚はメアリーの人生を闇へと導くものでした。ダーンリー卿は酒癖が悪く、横暴な性格でした。そして男色の彼は、メアリーの男性秘書リッチオと関係を持ってしまいます。 信頼していたリッチオの裏切りに悲しむメアリーでしたが、彼の懺悔に二人を許します。それよりもメアリーは正統な王位継承者となる息子の出産を望みます。 メアリーとダーンリーとの間に愛情はありませんでしたが、メアリーは待望の男の子を授かります。その男の子は、ジェームスと名付けられました。ジェームス誕生の知らせはイングランドのエリザベスの元へも伝わってきます。仔馬の出産に立ち会うエリザベス。自分も子供が産めたならと思わずにはいられません。 メアリーがジェームスを産んだことで、スコットランドでは権力争いが熾烈になっていきます。メアリーの夫・ダーンリー卿の父親は、息子が用なしになったことで権力がなくなるのを恐れ、プロテスタントの長老派教会創始者ジョン・ノックスと追放されたマリ伯、国務大臣メイトランドとともに、王家のスキャンダルをでっち上げます。メアリーが秘書のリッチオと愛人関係にあるとし、リッチオを目の前で殺害します。本当にリッチオを愛していたのはダーンリー卿でした。リッチオ殺害は、メアリーとダーンリー卿に深い悲しとさらなる溝を与えました。ダーンリー卿は城を追い出され、離れた地で他の男性と堕落的な生活を送ることになります。 スコットランドの民の怒りも抑えられない所まできていました。 メアリーは息子ジェームスの権力を保持するため、エリザベスにジェームスの代母になって欲しいと書簡を送ります。エリザベスと確固たる約束を交わしたいメアリー。 書簡には、エリザベスに子供が産まれた場合にはその子を王へ。ただし、それまでは我が子ジェームスを王位継承者に認めて欲しいという内容でした。エリザベスは子供を産むことがないと知ってのお願いでした。 エリザベスは隣国スコットランドの血の争いに心を痛めるも、知らないふりをするしかありませんでした。 【転】 メアリーは、いよいよ窮地に追い込まれます。別居していた夫・ダーンリー卿の屋敷が何者かにより爆破、ダーンリー卿が暗殺されてしまいます。危険がせまるメアリーは、息子ジェームスと離れ、ボスウェル伯の城へと非難を余儀なくされます。しかし、待ち受けていたのは、ボスウェル伯との婚約でした。城を追われ、息子を人質に取られたメアリー。 スコットランドの民は、再婚が目的で夫を暗殺した女王としてメアリーの追放を要求します。行き場を失くしたメアリーは、隣国のもうひとりの女王エリザベスに助けを求めます。エリザベスは正統な王位継承権を持つメアリーを、イングランドに迎えるわけにはいきませんでした。ふたりの女王は極秘の会合を設けることにします。町の外れの屋敷で初めて言葉を交わすふたりの女王。エリザベスは醜い自分の顔を隠すかのように何枚もの布をたらし、メアリーの声から遠ざかるように逃げ回ります。 「もう信じられるのはあなただけ。私はひとりぼっち。一緒なら男たちに勝てるわ」と言いながらも、自分の方が身分が上だと一歩も引かないメアリー。顔を見せて、と迫ります。 エリザベスもまた堂々と向き合うことを決心します。天然痘の痕を隠すため、顔には白塗りの厚化粧をし、赤毛の大きなカツラを付けていたエリザベスは、メアリーの目の前でカツラを脱ぎ捨てます。 「私もひとりよ。でも私は男になった。王座がそうさせたの。今まであなたのことを妬んでいたわ。でもあなたはその美点で己を滅ぼした」。エリザベスはメアリーの保護を約束します。 それは幽閉を意味していましたが、エリザベスの慈悲の歩み寄りによるものでした。女王として男社会の中で君臨する孤独の戦いを、ふたりの女王は確かに分かり合っていました。 【結】 その後、メアリーは幾度となく女王暗殺を企てたとして処刑危機に陥りますが、エリザベスは長年、処刑のサインをしませんでした。 1587年、とうとうエリザベスはメアリーを守り切れませんでした。処刑のサインをするエリザベス。断頭台の上には、真っ赤なドレスを身にまとったメアリー・スチュアートの姿がありました。その赤色はカトリックの殉教者のようでした。 The End _Cinemarche みんなの評価 3.58/5.0 最高 (^0^) シアーシャローナンとマーゴットロビーが素晴らしい。 周りの俳優は完全にくわれている。 最低 ( ` 3´) 女優二人の顔も史劇には安っぽいし、出てくる男たちもさらに安っぽい。 史実なんだろうけど、深みがないから退屈で、引き込まれない。何度か寝た。
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