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投稿者:ジョン・カーペンター
[YouTube:bYDoadSiDVs:R]  ニューヨーク1997(原題: Escape from New York) 1981年 全世界年間興行収入ランキング36位 近未来、巨大な刑務所と化したマンハッタンに大統領専用機が墜落。元特殊部隊出身で終身刑のスネークは恩赦と引き替えに大統領救出に向かうが、残された時間は24時間しかない…… 監督 ジョン・カーペンター 代表作 『ハロウィン』『遊星からの物体X』『スターマン/愛・宇宙はるかに』 脚本 ジョン・カーペンター、ニック・キャッスル 音楽 ジョン・カーペンター、アラン・ハワース 主演  カート・ラッセル(スネーク) 代表作 『遊星からの物体X』『バックドラフト』『ヘイトフル・エイト』 上映時間 99分 登場人物 スネーク・プリスキン: 元米特殊部隊中尉で無法者。 米国大統領: (ドナルド・プレザンス) 代表作 『大脱走』『ミクロの決死圏』『007は二度死ぬ』 ボブ・ホーク: マンハッタン島刑務所の警察本部長。(リー・ヴァン・クリーフ) 代表作 『夕陽のガンマン』 キャビー: 刑務所のタクシー運転手。(アーネスト・ボーグナイン) 代表作 『マーティ』『ワイルドバンチ』 デューク: 刑務所囚人のボス。(アイザック・ヘイズ) *米国ミュージシャン マギー: 囚人の娼婦。(エイドリアン・バーボー) 代表作 『ザ・フォッグ』 【起】 1997年、ニューヨークは街全体が巨大な監獄になっていた。 マンハッタン島の周りは15メートルのコンクリートの壁で囲まれている。さらに、市内の周りの川と水路には地雷が設置され、常時警備隊が監視をしている。監獄内には看守はおらず、囚人達だけが住む世界になっていた。そこへ一度入ってしまうと、二度と出てくることは出来ないのだった。 ある晩、アメリカ大統領を乗せた専用飛行機がハイジャック犯によって占領されてしまう。そして、ビルに突っ込んだ飛行機は監獄内へと不時着してしまう。 警備隊が墜落現場へと向かうが、そこに大統領の姿はなかった。するとそこへ一人の囚人が現れ、今すぐ退散しないと大統領を殺すと言い出す。そして、警備隊は退散を余儀なくされる。 犯罪の帝王とあだ名のつけられた、スネークという男が政府に呼び出される。スネークが部屋に入ると、そこにいたのは刑務所長のボブという男だった。ボブは、スネークをすぐに刑務所に送ってもいいが、もし大統領を救い出してくれるなら赦免すると言い出す。 【承】 スネークに詳しい情報を伝えるボブ。大統領が持っているという核に関する大事なテープが、22時間後に開かれるサミット会議に必要なのだ。 スネークが逃げないようボブはスネークの体に22時間後に爆発するカプセルを騙して埋め込む。そして、スネークは半ば強制的に任務へと向かうのだった。 専用飛行機で監獄内へと侵入したスネーク。不時着した大統領専用機のそばまで行くが、生存者はいなかった。そして、大統領につけられた発信機の信号を合図に別の場所へと向かう。 ある建物の中へと入るスネーク。そこではミュージカルが催されていた。観客だったキャビーと言う名の囚人がスネークに気づく。気にせず信号を頼りに地下へと足を進めるスネーク。しかし、そこには発信機を身に付けた別の人間がいたのだった。 途方に暮れているスネークの前に、大勢の武器を持った人間達が現れる。逃げ込んだ廃屋の中で一人の女に出会う。女は、襲ってきたのは「クレイジー」という名の人間達だと言う。そして、スネークの目の前で女が連れ去られてしまう。 逃げ果せた先にタクシーが止まる。運転席にはキャビーがいた。そして、スネークを助けるのだった。スネークはキャビーから、大統領はデュークという男の所にいるという情報を手に入れる。 【転】 キャビーがスネークを連れてきた建物の中には、マギーという名の女と、かつてスネークを裏切ったブレインという男がいた。スネークはブレインを銃で脅し、大統領のもとへと案内させるのだった。 デューク一味を乗せた車がスネーク達の前を通る。それを見た瞬間、スネーク以外の三人が慌て出す。スネークはその中の車を一台盗み、ブロードウェイへと向かう。 キャビーとブレインの協力を得て、スネークは大統領のいる場所に辿り着き大統領を救出する。しかし、逃げ出してすぐに敵に捕まってしまう。 敵のアジトに収監された大統領とスネーク。管理室にいたボブは、行方不明のスネークとの連絡が途絶えてしまった。さらに囚人達から、大統領と引き換えに囚人全員を解放しろというメッセージを受け取るのだった。 スネークが敵に連れられて入った部屋にはリングがあった。そこへ上がらされるスネークの前に、巨漢の男が現れる。大勢の観客の前で、二人は戦うことになる。 ブレインとマギーがアジトに潜入し、大統領を解放することに成功する。 【結】 大統領を連れてアジトから脱出するブレインとマギー。一方その頃、スネークは巨漢の男との戦いに勝利していた。そこへ大統領が連れ去られたという一報が入り、囚人達は慌てて街へと繰り出す。 ブレイン達と合流したスネークは、車での脱出を決心する。しかし、車に乗り込む寸前にデューク達に囲まれてしまう。どうにか逃げ果せたスネーク達の前に、キャビーがタクシーに乗ってやってくる。それに乗ったスネーク達は橋へと向かうのだった。 デュークとスネーク達のカーチェイスが始まる。しかし、橋の上に埋められた地雷のせいでキャビーとブレインが死んでしまう。マギーもデュークに殺され、さらに車を失ったスネークは大統領と二人で走って逃げるのだった。 どうにか壁までやってきた二人。壁の外からは警備隊がロープを出して彼らを救おうとする。しかし、そこにデュークが辿り着く。すると、すでに壁を登っていた大統領がデュークを撃ち殺し、スネークは無事壁の外へと脱出するのだった。 制限時間まで後2秒というところでどうにか大統領の救出に成功したスネーク。任務は無事に完了したのだった。 ボブに別の仕事を依頼されるのだが、スネークはそれを断り立ち去るのだった。 The End_MIHOシネマ みんなの評価 3.4/5.0 最高 (^0^) ニューヨークを監獄にして、増えすぎた犯罪者を閉じこめてしまう映画の内容は、当時、斬新だったと思います。 最低 ( ` 3´) マンハッタン全体が刑務所になってるっていう設定についていけなかった。 刑務所ならなぜこんな無法地帯に? 食糧とかどうしてんねん? 逸話 小島秀夫監督が手掛ける大ヒットゲーム「メタルギア ソリッド」シリーズについて、同じ“スネーク”の名を持つ主人公の活躍を描いた1981年のSFアクション『ニューヨーク1997』を手掛けたジョン・カーペンター監督が、同ゲームに対して訴訟を起こそうとした権利元の企業の動きを阻止していたと The Hollywood Reporter に語った。  『ニューヨーク1997』は、カーペンター監督が1981年に発表したSF映画。元特殊部隊所属の囚人スネーク・プリスキン(カート・ラッセル)が、捕らわれの大統領を救出するため、ニューヨークのマンハッタン島を壁で囲った巨大刑務所に単身潜入するさまを描く。  カーペンター監督は、そんな同作とリュック・ベッソンが製作したSFアクション『ロックアウト』(2012)の内容が酷似しているとして訴えを起こしている。確かに、1997年と2079年という時代設定の違いはあれども、捕われた大統領(『ロックアウト』では大統領の娘)を助けるため、巨大な刑務所に主人公が単独潜入するというプロットは、かなり似通っている。 この裁判に勝訴したカーペンター監督は、『ニューヨーク1997』の権利を持つカナル・プリュスが、『メタルギア ソリッド』も訴えようとしていたと同サイトに証言。「メタルギア」シリーズでは、スネークの名称や、「メタルギア ソリッド2 サンズ・オブ・リバティ」でスネークが使用する偽名(イロコイ・プリスキン)など、随所にリスペクトを垣間見ることができる。しかし、元特殊部隊員の単独潜入を描くという部分などを抜き出せば似ているかもしれないが、実際の物語は全くの別物だ。それでも訴訟を求めるカナル社を止めたのは、カーペンター監督自身だったという。  関係者によると小島監督にとって、カーペンター監督は「カーペンター監督は僕の師匠なのでコメントをもらう際に手紙を書いたりしました。実際にはお会いできていませんが、その後のやりとりも続いていました」とコメントするほど尊敬する存在。またカーペンター監督自身も、「METAL GEAR SOLID 3 SUBSISTENCE」発売時など、「メタルギア」シリーズへの称賛の言葉を寄せており、厚い信頼関係を築いている。それだけにカーペンター監督は、訴訟を阻止したときの様子を振り返り、「僕は、彼らにそんなことはやめるように言ったんだよ。あのゲームの監督はナイスガイと知っていたからね。少なくともわたしにとってはナイスなヤツだった」と語っている。(編集部・入倉功一) _シネマトゥデイ
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