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投稿者:七時雨山
岩手の県北地域では、明治初期に盛んに鉄一文銭の密鋳が行われました。これらは通用銭を鋳写して母銭としたものや通用銭を加工して改造母銭としたものから作られました。鉄の一文銭から作られたと思われるものもあります。銭種は、古寛永から新寛永各種です。四ツ宝類、縮字や背元類が多いのですが、仙台異書類や秋田銭もかなり存在します。十年以上前に購入した鉄一文銭に密鋳銭がたくさん入っていました。その中に旧猿江銭の正字背濶縁広郭が見付かりました。どのような母銭から造られたのか分かりませんが、今では見られません。その当時、濶縁広郭銭が市中に存在していたということです。
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